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Nery arrives in Japan for May 6 challenge to ‘Monster’ Inoue at Tokyo Dome

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  Former two-weight world champion Luis Nery of Mexico arrived in Japan on Apr. 21 to challenge undisputed world super bantamweight champion Naoya ‘’The Monster’’ Inoue of Ohashi Boxing Gym for the latter’s titles on May 6 at Tokyo Dome.

Nery enters Japan by way of U.S.

  The 29-year-old Nery, accompanied by his wife, three daughters and other persons concerned, arrived at Tokyo’s Haneda Airport amid numerous reporters at the airport.

  It will be the first time for Nery to have a fight in Japan in about six years and two months.

In August 2017, Nery stopped then World Boxing Council bantamweight champion Shinsuke Yamanaka of Teiken Boxing Gym to become the champion, although Nery later tested positive for a banned substance. The WBC then ordered their rematch.

  Japan Boxing Commission issued a shutdown order to Nery when he failed to make the bantamweight limit in his rematch with Yamanaka in March 2018. Though Nery beat Yamanaka in the fight, the title was left vacant. Nery then fought mainly in the United States and became the WBC world super bantamweight champion in September 2020.

  Although Nery lost the title in his title unification fight with World Boxing Association champion Brandon Figueroa of the U.S. in May 2021, he came back and won in his last four bouts, three by KO.

  In February this year, JBC approved the license to fight in Japan for the WBC’s top-ranked super bantamweight Nery, which had been banned after his second fight with Yamanaka. It paved the way for Nery to fight with Inoue at the dome.

  Asked about his condition, the 29-year-old Nery said, ‘’I came to Japan earlier than usual so that I can get over my jet lag and get used to the (Japanese) weather.

  Nery said he has no weight-making problems, adding, ‘’I have been training myself hard for the last five months. True Naoya is a talented boxer with speed and power. But I don’t think he is the No. 1 in the pound for pound rank.’’ Inoue is currently ranked second in the Ring magazine’s PFP rankings.

  ‘’But if mass communications consider Inoue to be the No. 1, I would be happy that way because I can fight with the No. 1 boxer. Though I respect him, I am not afraid of him. Rather, I am determined to knock him out,’’ Nery added.

  The left-handed Nery has a record of 35 wins, including 27 KOs, against a loss. The 31-year-old Inoue has 26 straight wins, 23 by KO.


大阪府警出身の異色ホープ井上彪 敗れる WBO-AP・L・フライ級王座獲得ならず

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 WBOアジアパシフィックL・フライ級タイトルマッチ10回戦は21日、大阪市の住吉区民センターで行われ、王者ジェイソン・バイソン(25=フィリピン)が挑戦者の同級10位、井上彪(25=六島)を手数で圧倒して、山中竜也(真正)から奪ったタイトルの初防衛に成功した。

井上(右)はバイソンのパワーに屈した

 バイソンは開始から右フックで井上をぐらつかせ、大振りながら力強い攻撃。井上はボディパンチから攻め込みたかったが、守勢に回らされた。バイソンは最後までスタミナを切らせずパンチを繰り出した。バイソンは12勝5KO1敗1分1無効試合。日章学園高、近大OBで大阪府警警察官を経てプロ入りした井上は初の敗北を喫し、4勝2KO1敗。

 東京農大主将を務め、社会人選手権2連覇の韓亮昊(カン・リャンホ、六島)がS・フライ級6回戦でタイ人のWBO-APランカーとデビュー戦を戦い、連打で3回1分49秒TKO勝ちした。

韓は連打でデビュー戦TKO勝ち

◇WBOアジアパシフィックL・フライ級タイトルマッチ10回戦
ジェイソン・バイソン(フィリピン)[3-0(96-94×2、97-93)]井上彪(六島)

◇S・バンタム級8回戦
山﨑海斗(六島)[TKO1回2分40秒]ジャトゥポン・ラックサーパー(タイ)

◇S・フライ級6回戦
韓亮昊(六島)[TKO3回1分49秒]スラット・イアムオン(タイ)

◇S・フライ級6回戦
犬塚音也(松田)[TKO2回2分44秒]山下陸(六島)

Policeman-turned Inoue decisioned by Vayson in WBO Asia-Pacific title fight

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  Jayson Vayson of the Philippines pounded out a 10-round unanimous decision over 10th-ranked challenger Takeru Inoue of Muto Boxing Gym to retain his World Boxing Organization’s Asia-Pacific light flyweight title on Apr. 21 in Osaka.

Inoue (R) gives in to Vayson’s power

  It was the 25-year-old Vayson’s first successful defense of the title he captured from Ryuya Yamanaka of Shinsei Boxing Gym last December.

  While there were no knockdowns in the fight held at Sumiyoshi Ward Center, it was Vayson who threw more punches to the head and body and ended the fight on top.

  With the win, Vayson improved his record to 12 wins, including five knockouts, against a loss and a draw with one no contest, whereas the 25-year-old Inoue, a former policeman at Osaka Prefectural Police, suffered his first loss after winning his first four bouts, two by KO, after turning pro in October 2022. Inoue fought as an amateur boxer during his high-school and university days.

ガルシア今後はウェルター級進出? ヘイニーとの再戦は? ビッグマッチを終えて

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 人気ボクサー、ライアン・ガルシア(米)が20日、元ライト級4階級制覇王者デビン・ヘイニー(米)を下した一戦は世界に衝撃をもたらした。明暗分かれたガルシアとヘイニーは今後どのような道を歩むのだろうか。

20日の試合から

 ガルシアは前日計量でS・ライト級リミットを3.2ポンド(1.45キロ)オーバーで失格。トレーニング中からビールを飲むなど、その振る舞いには批判が集まっているが、ESPNによると、ガルシアは「脱水症状だった。減量で死ぬべきだったが、口に水ぶくれができて神が私を守ってくれた。毎日体重を作るのが大変だった」と計量失格は減量の厳しさが原因だと強調した。

 プロ32戦目で初のダウンを3度喫し、判定負けしたヘイニーはSNSで「私は戻ってくる」と復活をアピール。トレーナーの父ビル・ヘイニーは「私はライアン・ガルシアが優れたファイターであると常々言ってきた。彼とはアマチュアで対戦して3勝3敗だ。彼はみんなに頭がおかしいと思わせたので、優れたインフルエンサーだと思う。彼が狂っていないことは分かっていた。私たちは強く再戦を望んでいる」とコメントした。

 ガルシアはウェルター級進出、さらにはS・ウェルター級王者セバスチャン・フンドラ(米)の名前まで挙げており、ヘイニーと再戦する場合はウエートの交渉が大きなハードルとなりそう。

 ガルシアの今後となると、一度敗れているWBAライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)との再戦も注目されるが、ガルシアがウェルター級に上げるとなると見込みは薄い。指摘され続けるメンタルヘルスも気になるところだ。

 今回の試合前の愚行、体重超過には数多くの批判も集めるガルシアだが、ヘイニー戦の“勝利”で「お金を稼ぎたい選手がいたら、ライアンと戦わなければならない」(オスカー・デラホーヤ氏)という状態に。インスタグラムのフォロワー1114万人の人気者がさらにステージを上げたのは間違いない。

 一方、ヘイニーはWBC・S・ライト級王座を保持しており、もしクラスを上げないならサンドル・マーティン(スペイン)との指名試合がオーダーされる模様。いずれにしてもすべては「決定権を握った」ガルシア次第になりそうだ。Photo by SUMIO YAMADA

井岡一翔がIBF王者マルティネスとS・フライ級2団体統一戦 7.7七夕決戦 in 両国国技館

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 WBA・S・フライ級王者の井岡一翔(志成)とIBF同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)の2団体統一戦が7月7日、東京・両国国技館「LIFETIME BOXING FIGHTS 22」で開催される。志成ジムが22日、都内で記者会見を開いて発表した。記者会見には井岡のほか、アルゼンチンから来日したマルティネスも出席した。

 井岡(35=31勝16KO2敗1分)が待望の統一戦のチャンスを手にした。当初、希望して交渉を進めていたWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦はまとまらなかったが、「次の選択肢としてマルティネス選手と戦いたかった」とうから、2番目に希望していた試合がまとまった形だ。

 井岡は「統一戦は特別なものだし、(実現が)簡単なものではない」と話したが、これまで統一戦は、ミニマム級時代の八重樫東(大橋)戦、そしてS・フライ級ではWBO王者だった22年大みそかにWBA王者ジョシュア・フランコ(米)との試合だった。フランコ第1戦はドローで統一ならず、「今回は必ず勝って統一したい」と“雪辱”を誓った。

 さらに井岡は14年にIBFフライ級王者アムナット・ルエンロン(タイ)に挑戦して初黒星を喫しており、以来IBFのベルトには縁がない。これまでメジャー4団体で唯一獲得していないベルトだけに、「いちボクサーとして取りたい」と素直に語った。

 一方、V9王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)から王座を奪い、2度防衛中のマルティネス(32=16勝9KO)は「私はこの試合を長い間、待ち望んでいた」とやる気に満ちた表情で話した。前日に来日した際は、5月6日に井上尚弥(大橋)と対戦するルイス・ネリ(メキシコ)の来日と重なったこともあり、大勢のファンに歓迎され「すごく幸せだった」と早くも日本のことを気に入った様子だ。

 井岡が「接近戦が強い印象」と語ったように、持ち味は160センチと小柄な体をいかしたファイタースタイル。マルティネスは「井岡のスタイルは好きだ。正しいスタイルだと思う」とライバルを評価した上で、「私は自分のスタイルを気に入っている。脚を使って逃げない。正面から戦う。観客が満足して帰ることができる試合をする。そしてアルゼンチンに必ずベルトを持ち帰る」と意気込んだ。

 井岡は「彼の距離で打ち勝たないと止めることができないと思うので、彼が得意とする距離で打ち勝って、最終的にKOができたらいいなと思う」とこちらはKO宣言し、昨年大みそかに見せた攻撃的スタイルでV2を約束。今後もエストラーダとの対戦を求めていくとも口にした。

Ioka, Martinez to have super flyweight title unification fight on July 7 in Tokyo

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  World Boxing Association super flyweight champion Kazuto Ioka of Shisei Boxing Gym will face International Boxing Federation super flyweight kingpin Fernando Martinez of Argentina on July 7 in Tokyo in the title unification fight as they both held a joint press conference at a Tokyo hotel on Apr. 22.

Ioka (L) and Martinez

  The scheduled 12-rounder will be held at Ryogoku Kokugikan Sumo Arena under the banner of LIFETIME BOXING FIGHTS 22.

  While the 35-year-old Ioka had wanted to fight with World Boxing Council super flyweight champion Juan Francisco Estrada of Mexico next, he said, ‘’I have always wanted to fight with Martinez as an option for the failure to face Estrada. Since the title unification fight is special to me.’’

  Ioka, who suffered his first defeat as a professional boxer when he was decisioned by then IBF flyweight champion Amnat Ruenroeng of Thailand in 2014, continues, ‘’I want to capture a championship belt concerned with the IBF.’’ An IBF title is the only title Ioka has not yet gotten among the titles of the four major world sanctioning bodies.

  ‘’I don’t think I can stop him unless I overwhelm him at close quarters, which is his favorite distance. I hope I can knock him out in the end.’’ Ioka continued. If Ioka goes through the fight, he will to continue to seek a fight with Estrada.

  The undefeated Martinez, who is making his third defense of the title he won from Jerwin Ancajas of the Philippines in February 2022, said, ‘’I myself have always wanted to have this fight. I like Ioka’s fighting style. I will not shy away from my opponent. Rather, I will fight with my opponent head-on. I will show the kind of fight our spectators can go home satisfied and bring his championship belt back to Argentine.’’

  Ioka has a record of 31 wins, including 16 KOs, against two losses and a draw. For his part, the 32-year-old Martinez has 16 straight wins, nine by KO.

特集 敗れてもなお…再びベルト狙う宝珠山晃、山下奈々、大野俊人とセコンドの物語

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 試合後のリングで互いに健闘を称え合うのはおなじみの光景だ。グローブを合わせ、抱き合い、握手をし、声をかけ合う。「ありがとう」「強かった」「パンチあるねー」。親近感にあふれた声、悔しさを押し殺した声、勝者と敗者、濃淡はさまざまでも、自分をさらけ出して戦った者同士だからこその声なき声もにじみ出る。

 それはセコンドもきっと同じ。試合までの準備期間、選手を勝たせたい一心で相手の選手と向かい合い、理解しようと努めてきたからこそ、敬意と共感はあふれる。2023年の1年で印象に残った、そんなシーンと選手たちのその後――。《船橋真二郎》

■あの悔しさを忘れないように(宝珠山晃)

昨年9月9日、宝珠山(右)は畑中建人と大激闘を繰り広げた

 日本フライ級8位の宝珠山晃(三迫)の自室には、レイジェス製の青いグローブが吊るされている。

 昨年9月9日、“全勝対決”と銘打たれ、名古屋国際会議場のメインカードで行われたWBOアジアパシフィック・フライ級王座決定戦は稀に見る大激闘になった。初回のパンチの応酬の中、元WBC世界J・フェザー級王者の畑中清詞会長を父に持つ畑中建人(畑中)が左ボディで宝珠山からダウンを奪い、ここから試合は熱を帯びる一方になる。

 サウスポーの宝珠山が攻め、畑中が果敢に攻め返し、また宝珠山が挽回……。息つく間もなく、ラウンドの中で攻守が入れ替わる展開が果てしなく繰り広げられた。攻め込まれ、ダメージを負い、勝負あったかと思われた局面が両者それぞれに何度となく訪れた。

 12ラウンドにわたる壮絶なシーソーゲームに終止符が打たれた瞬間、会場全体に大きな歓声と拍手が広がった。リングアナウンサーが読み上げたスコアは114対113に115対112が2者の僅差3-0。勝ち名乗りを受けたのは顔を大きく腫れあがらせた畑中だった。

 敗者の控え室で声を聞き、フロアを斜めに横断して反対サイドにある勝者の控え室に急いでいたときだった。リングを挟んで向こう側を小走りに駆けていく男性の姿が視野に入った。畑中会長だった。手に抱えていたのが先ほどまで宝珠山が使用していたグローブだった。

「これは俺からプレゼントや」

 三迫ジムの控え室を訪れた畑中会長は多くを語らず、宝珠山にグローブを手渡したと後に聞くのだが、これにはちょっとした続きがあった。

 試合後の畑中会長の囲み取材は、ダメージの濃い勝者に配慮し、控え室から移動した別室で行われた。実は、その部屋にしかシャワーはなく、まさに問答が始まる直前、訪ねてきたのが宝珠山だった。畑中会長に「どうぞ、どうぞ」と招き入れられ、カーテンで仕切られたシャワー室で宝珠山が汗を流す横での異例の囲みとなった。

「いや、すごい頑張りました。すごい練習してきたんだろうと思います」

 話題が宝珠山に及んだときだった。長男・建人はフィリピンでスパーリング合宿を行い、走り込み合宿も行うなど、質量ともに万全の準備をし、この一戦に臨んだと振り返っていた畑中会長がカーテン越しに声をかけた。

「スパーは12(ラウンド)もやったの?」

「1回やりましたけど……。ボロボロでした(苦笑)」

「ああ、そう(笑い)。いや、すごいわ」

「(畑中は)強かったです。勉強になりました。ありがとうございました」

「いや、いい試合。ボクシングマニア、ファンとしてはいい試合だった」

 しばらく経って、グローブに込めた思いを畑中会長に訊く機会があった。あの時の言葉をなぞるように宝珠山を称えた。

「これまで8(ラウンド)しかやってなかったんだからね。10もやってなくて、それで(あの激闘で)12をやるのは、ほんとにすごいことよ。どれだけ練習してきたか」

 かすかながら、まだ目の周囲にあざの跡が残る時期に練習を再開した宝珠山。グローブは最初、ジムワークで使わせてもらおうと考えていたが、すぐに思い直したと話した。

「あの悔しさを忘れないように。部屋のいつでも目につくところにかけてます。自分の力不足です。今度は絶対にチャンピオンになれるようにもっと強くなります」

 プロ初黒星から半年後の今年3月19日。熱戦の末に元ランカーの森野大地(フュチュール)とのサウスポー対決を7回TKOで制し、再起したリングでインタビューに応え、こみ上げる涙で声をつまらせる姿が印象的だった。

試合後、森野はオリジナルタオルを宝珠山にプレゼント。健闘を称え合った(3/19)

「(再起戦の)プレッシャーもあったし、今までで一番不安で。ほんとに寝れなくて……」

 そう控え室で吐露すると、こらえきれずに再び嗚咽をもらし、「(ジムから)見捨てられなかったというか、変わらずかわいがってもらってるので……。恩返ししたくて……」と声を絞り出すようにして続けた。

「試合に負けてすぐ、ジムのみんなのセコンドを手伝わせてもらえて……見捨てられてないと思ったし、もう1回、頑張ろうと思えて……しっかりやってきたことを出しきって、恩返しできたらなと思ってたんですけど……。でも、内容が悪くて……」

 畑中戦から3日後、9月12日の馬場龍成の8回戦から14、15日の東日本新人王準決勝、そして18日に世界戦に臨む寺地拳四朗(BMB)の16日の記者会見、17日の計量から試合当日まで連日のようにジムメイトを献身的にサポートする宝珠山の姿があった。声をかけると「今、自分にできることをやるだけなので」と神妙な表情をするばかりだった。

畑中戦の約1週間後、拳四朗の計量をサポートする宝珠山(列の左端)

 明るく、人懐っこい性格で「タカラ」の愛称で親しまれるジムのムードメーカー的存在。「見捨てられるかもしれない」という怖さのもとをたどると「負け続けた」というアマチュア時代に行き着く。

 東福岡高、日大とボクシングの名門校に在籍。が、戦績は通算7勝6敗。特に大学の4年間は「たったの1勝1敗」だった。いまだ試合に負けた以上の苦い記憶がどこかにしみついているのだろう。

「だから、タカラには絶対にベルトを巻かせたいんです」という加藤健太トレーナーの思いを受け取ってきた。舞い上がり、焦り、練習してきたことを出しきれなかった、応えることができなかった、と自身への反省ばかりが口を突いて出た控え室でぽつりとつぶやいた。

「まだ全然、自分を信じられない……」

「率先して人のために行動できる人間性もいいし、練習も頑張る。あとはメンタル」と加藤トレーナーは言う。自分を信じられるようになった先にベルトがあるのか。ベルトという結果が自分を信じられない自分を変えるのか。いつか青いグローブを部屋から外す日をイメージして、練習に励んでいる。

■いつかワンパンで仕留めたい(山下奈々)

昨年9月27日、山下奈々(左)はアマ経験豊富な柳井妃奈実と熱戦

「自分が超えなきゃいけない壁だと思います」

 試合後の控え室。現・日本女子バンタム級3位の山下奈々(RE:BOOT)は顔を上げ、きっぱりと言った。

 9月27日の東京・後楽園ホール。空位の日本女子バンタム級王座を当時1位の山下と同2位の柳井妃奈実(真正)が争ったタイトルマッチは、ともに技術もパワーもあり、緊張感あふれる戦いになった。

 両者の激しいつばぜり合いは最後まで続き、規定の6ラウンドを戦い抜いた末の判定はジャッジ全員が58対56とつける2-1。ボディに効果的にパンチを散らした柳井が競り勝った。

「またやろう! すごかった! ええ試合やった! また絶対やろう!」

 青コーナーに立ちつくす山下のもとにひとり駆け寄り、勢いよく声をかけたのが真正ジムの熱血漢・井上孝志トレーナーだった。新王者の会見中、射場哲也会長と控え室を訪ねてきた山下は「ありがとうございました! またリベンジさせてください」と挨拶。柳井もまた「はい! ありがとうございました!」と応じた。

 井上トレーナーに訊く。「いや、ほんまにええ試合で、2人の成長につながる試合やったと思います。また試合することになったら、もっと強くなるんじゃないですか」。期待以上の好試合に心から湧き出た言葉だった。

 柳井は8歳から少林寺拳法を始め、中学生からボクシングに転じた。2年のときにアンダージュニアの全国大会で優勝。高校2年、3年の全日本女子選手権(ジュニアの部)から近大1年、2年の全日本女子選手権まで“4連覇”を果たした。すでにキャリアは13年になる。

 一昨年9月、アマチュア日本代表のチームメイトで現・世界王者の晝田瑞希(三迫)と日本女子フライ級王座を争い、体重超過の末に判定で初黒星を喫した。続く韓国での再起戦にも敗れるも苦境を乗り越え、階級を上げてベルトをつかんだ。

 対する山下は20歳、立教大学在学中に本格的にボクシングを始め、キャリアは5年。スポーツ経験も「バスケをちょっと。それだけしかないです」という山下は、総合格闘技のジムで受付のアルバイトをしていたとき、RE:BOOTジムにも出入りするパーソナルトレーナーの永末“ニック”貴之さんと出会う。

「しっかりやるなら、俺が1ヵ月、練習を見てあげる。きついと思うけど、やってみる?」

 エクササイズでボクシングジムに通っていたことがあり、興味がありそうだった山下に永末トレーナーが声をかけたのだという。「やります」と即答した山下は「相当、大変だったはず」(永末トレーナー)という厳しいトレーニングについていき、約束の1ヵ月をやりきった。ほどなくRE:BOOTジムからプロを目指すことになった。

 柳井とのキャリアの違いを考えると善戦で、山下自身も「経験値の差が出た」と受け止める一方で、やや赤く潤んだ目に悔しさ以上の負けん気をたたえていた。

左から射場哲也会長、山下、永末“ニック”貴之トレーナー(3/8)

「特にケガもなかったので、練習はすぐに再開しました」という山下は今年3月8日、スワナン・アカパンヤー(タイ)に2回TKO勝ちで再起。力量差こそあったものの、課題にしてきたという左ジャブを丁寧に上下に打ち分け、2回にきれいに伸びたワンツーの右で鮮やかなノックダウン。さらに右から返した左フックでダウンを追加し、なお攻めたてたところでストップとなった。

 柳井戦の反省を踏まえ、ジャブはポイント勝負で競ったときの見映えも意識したものだが、「判定だと第3者に(勝負を)決められてしまうので」とフィニッシュにつなげる道程を突き詰めたいという思いは強い。「いつかワンパンで仕留めたい」。山下は目を輝かせた。

 3年前のデビュー戦は右で豪快に倒した末に2回TKO勝ち。鮮烈なインパクトを残した。が、2戦目では逆に派手に沈められ、初回TKO負けを喫した。身を持ってパンチの怖さも知っている。それでも柳井の印象を尋ねたとき、「パンチがヤバいです。女子では経験したことのないパワーで、めちゃくちゃ重かった」と答えた山下の声は、心なしか弾んでいたように感じた。

「(タイトル、再戦ともに)急いではいないですし、この間にもっと力を伸ばしたい」と射場会長。ステージが上がり、8ラウンド、10ラウンドの戦いになれば、武器のパンチを生かすためにも、よりさまざまな力が問われることになる。

「自信を持って、リベンジできるように。今度は判定じゃなくて、自分の手で試合を終わらせたい」

 山下が壁を超えるのか。柳井が再び壁となるのか。ポテンシャルを秘めた2人の再戦を楽しみにしたい。

■やるからにはベルトがほしい(大野俊人)

昨年3月20日、大野(右)は元王者の麻生興一に競り勝ち、チャンスを手にしたのだが

「辞めるのは簡単なんですけど、中途半端に続けるぐらいだったら辞めたほうがいい。日本ランク1位じゃなくて、やるからにはベルトがほしい。もっと上を目指します」

 来たる6月9日、地元立川のアリーナ立川立飛で日本ウェルター級7位、星大翔(角海老宝石)との10ヵ月ぶりの再起戦に臨む日本S・ライト級4位の大野俊人(石川・立川)。逡巡の末に再起の意志を固めた。

 昨年8月8日の後楽園ホール。強打者対決となったタイトル初挑戦は、当時の日本S・ライト級王者、藤田炎村(三迫)に痛烈に倒され、3回TKO負けに終わった。ショックは大きかった。

 試合後のリング上で、三迫ジムの椎野大輝トレーナーと話し込む大野の姿があった。肩をたたき、笑顔まじりに語りかけていた椎野トレーナーに控え室で尋ねた。

「また麻生(興一)さんとやれるところまで上がっていくので、やらせてください」

 大野は昨年3月の前戦で元日本・東洋太平洋王者のベテラン、麻生に2-1の判定勝ち。この勝利でランク上位に進出し、指名挑戦のチャンスにつなげていた。麻生の担当でもあった椎野トレーナーに再戦を訴えていたというのだが、その返しが素晴らしかった。

「若いんだから、もっと高いところを見ろよ」

 試合が終わればノーサイド。選手を導くトレーナーとしての真っ直ぐなエールだった。

 ただ、なぜ大野が藤田ではなく麻生の名前を出したのか、その理由は分かる気がした。藤田に挑戦する前に話を聞いたとき、麻生戦を「悔しかった」と振り返り、「もらったチャンス」と表現していた大野に、あらためて当時の心情を訊く。

「(麻生戦は)初めて判定で勝った試合だったし(12勝11KO)、はっきり勝ったわけじゃないから。それで1位になっても嬉しくなかったです。自分でつかんだチャンスだって、胸を張れたら違ったのかもしれないですけど」

 納得できない気持ちに決着をつけたい。こちらもまた真っ直ぐで、不器用な思いだった。

ジムメイトの齋藤眞之助(左)は大野の良きライバル

 昨年11月5日、アリーナの隣のドーム立川立飛で開催されたジムの主催興行に大野が来場していた。藤田戦から3ヵ月。石川久美子会長から「まだジムワークを再開していない」と聞いていたが、「まだ気持ちが……」と苦笑しながら、「また頑張ります」と話していた。

 この日のセミにはジムメイトで現・日本ライト級2位の齋藤眞之助が出場。粗削りながら、18勝中15KO(2敗)の強打と一瞬のスピードを誇るアヌソン・トーンルエン(タイ)に対し序盤に強烈なダウンを2度喫したものの、粘り強く6回に倒し返し、大逆転の判定勝利をつかんだ。リングサイドにいた大野も触発されたはずだった。

 少しずつジムで体を動かし始めたのは年明け。本格的な再始動は2月からだった。が、気持ちは向かなくとも、自然と体は動いていた。ブランクの間もロードワークだけは続けていた。

「一言で言うと、チャンピオンが強かった、という結果なんですけど、一番の違いは意識の高さ」

 揺れる気持ちが定まったのは、冒頭のコメントの通り、高いところを見たときだった。

 久しぶりのスパーリングで「ボコボコにされた」という。「でも、すぐに追いついてやろうと思った」と1歳上のライバル、齋藤との手合わせでより気持ちが高まった。2年前にはスポンサーの会社に就職。妻と結婚し、家族もできた。すべてボクシングをやっていたから、と感謝の念も新たにした。

「ひとりだったら、いくらでも適当に生きていけた。いい環境です」

 この4月25日、日本ライト級13位の斎藤陽二(角海老宝石)との「アジア最強ライト級トーナメント」の初戦を迎える齋藤眞之助と切磋琢磨しながら、調子を上げている。

藤田炎村と椎野大輝トレーナー(右)のコンビ

 そして大野の挑戦を退けた藤田。4月9日、李健太(帝拳)との大一番に敗れ、王座から陥落。昨年末をもって大企業リクルートを退社し、ボクシング一本でさらなる飛躍を期していただけに落胆は大きかった。

 椎野トレーナーは《まだ試合の映像を見れない》という藤田にメッセージを送ったという。《現実を見ろ》。すべてはそこから始まる。「やることはまだまだいっぱいありますからね」(椎野トレーナー)。

 もとより19歳、大学1年で初めてグローブを握り、遅いスタートという自身の現実を見つめながら、急成長してきたのが藤田だ。試合から数日後、「これから藤田と食事をして、いろいろ話してきます」と椎野トレーナーはジムを出た。このコンビの再起ロードにも注目したい。

新ランクに岡田真虎、英豪、セムジュ・デビッドら 最新日本ランキング

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 JBC(日本ボクシングコミッション)は22日、都内で会議を開き、最新4月度の日本ランキングを作成した。

ライト級新王者となった三代

 今月はフライ級飯村樹輝弥(角海老宝石)、S・バンタム級下町俊貴(グリーンツダ)、ミドル級国本陸(六島)のチャンピオンがそれぞれ防衛回数を伸ばし、バンタム級富施郁哉(ワタナベ)、S・フェザー級奈良井翼(RK蒲田)、ライト級三代大訓(横浜光)、S・ライト級李健太(帝拳)が新チャンピオンの座に就いた。

 新たにランキング入りしたのはミニマム級3位岡田真虎(JBS)、L・フライ級8位大橋波月(湘南龍拳)、S・フライ級15位青山功(セレス)、バンタム級14位渋谷亮太(T&T)、ライト級10位英豪(LUSH緑)、ウェルター級5位セムジュ・デビッド(中日)、ミドル級8位大島光容(尼崎亀谷)ら。

 試合の計量に失格した堤駿斗(志成)と安西蓮(名古屋大橋)のランキングはJBC預かりとなった。


WBAライト級王者“タンク”デービス 6.15ラスベガス復帰戦 ベナビデスはWBC・L・ヘビー級暫定戦

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 昨年4月のライアン・ガルシア戦からリングを離れているWBAライト級王者“タンク”ことジェルボンテ・デービス(米=写真)が復帰する。6月15日、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで、デービスはWBA2位フランク・マーティン(米)と防衛戦を行う。ダブルヘッダーとしてWBC・S・ミドル級暫定王者デビッド・ベナビデス(米)がオレクサンドル・ゴズディク(ウクライナ)とWBC・L・ヘビー級暫定王座決定戦を行う。

 デービス(29勝27KO無敗=29)はガルシアに7回KO勝ちした後、以前に地元ボルティモアで起こしたひき逃げ事件で有罪判決を受け服役。ガルシア戦で高額ファイトマネーを得たこともあり、充電期間が長かった。140ポンド(S・ライト級)へ再度進出するオプションもあるが、ひとまず保持する王座の防衛戦を選択した。

 テキサス州が地元のマーティン(18勝12KO無敗=29)は昨年7月、アルテム・ハルチュニアン(アルメニア/ドイツ)に3-0判定勝ち。試合はWBCライト級挑戦者決定戦として行われたが、WBCライト級王者シャクール・スティーブンソン挑戦は実現せず、同じPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)傘下のWBA王者デービスに挑む。

 一方、S・ミドル級4団体統一王者カネロ・アルバレス挑戦が見送られたベナビデス(28勝24KO無敗=27)は元WBC・L・ヘビー級王者ゴズディク(20勝16KO1敗=37)と同級暫定ベルトを争う。勝者が6月1日サウジアラビア・リヤドで行われるアルツール・ベテルビエフvs.ドミトリー・ビボルのL・ヘビー級4団体統一戦の勝者と対戦するレールが敷かれている。

 試合は3月に続き、PBCとアマゾンプライム・ビデオがタイアップして開催するイベント第2弾としてPPV中継される。

2階級4団体制覇のクロフォード 階級上げてWBA・S・ウェルター級王者マドリモフ挑戦か

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 ウェルター級4団体統一王者に就き、現在IBFを除く3団体統一王者に君臨するテレンス・クロフォード(米)がWBA・S・ウェルター級王者イスライル・マドリモフ(ウズベキスタン)に挑む運びとなった。8月3日、米ロサンゼルス開催で、最近ビッグイベントを連発するサウジアラビアのトルキ・アラルシャイフ氏の米国進出第1弾となるもようだ。ESPN、ボクシングシーンなどが伝えた。

クロフォードは昨年7月、スペンスに快勝した

 クロフォード(40勝31KO無敗=36)は昨年7月、エロール・スペンスJr(米)との4団体統一戦で9回TKO勝ちを飾り、S・ライト級に続き比類なきチャンピオンに就いた。契約に再戦の条項があり、S・ウェルター級でスペンスと再戦する可能性があるが具体化していない。また前S・ウェルター級4団体統一王者ジャーメル・チャーロ(米)と対戦する話も噂の範ちゅうにとどまっている。

 マドリモフ(10勝7KO1分=29)は3月、サウジアラビアで行われたアンソニー・ジョシュアvs.フランシス・ガヌーのカードで、チャーロが保持していた王座の一つWBA王座をマゴメド・クルバノフ(ロシア)と争い5回TKO勝ちで戴冠。V1戦でいきなり大物を迎えることになる。

 WBOはこのクロフォードvs.マドリモフをS・ウェルター級暫定王座決定戦として承認する方針を明かしている。ロサンゼルスでは屋外の大スタジアムが用意される見込みだ。

 ESPNによると今週中に発表会見が開催されるという。Photo by SUMIO YAMADA

井上尚弥に挑戦のネリ「井上はマイケル・ジョーダンではない」5.6東京ドーム 番狂わせに自信

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 5.6東京ドーム「Prime Video Presents Live Boxing 8」のメインでS・バンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)に挑戦する元2階級制覇ルイス・ネリ(メキシコ)が24日、東京・神楽坂の帝拳ジムでメディアの取材を受けた。

ネリのミット打ちは腕がしなる印象だ

 ジムには70人ほどの報道陣、関係者でごった返し、ジムのスリッパが足りなくなったのは初めて(帝拳ジム)という盛況ぶり。笑顔でバンデージを巻いたネリはトレーナーのサミール・ロサーノ氏と記者会見した。

 日曜日に来日したネリは「東京は前からとても好きだ。静かで居心地がいい。前回(18年3月1日の山中慎介戦い)は寒かったけど、今回は暖かいので体重を落とすにも好都合だ。過去の試合に比べて? 10倍、20倍よく仕上がっている」と自信のコメント。この日の体重は127ポンド(57.6キロ)で、S・バンタム級のリミットまで2.3キロであることも明かした。

 井上の存在は、井上が優勝したトーナメント戦WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)のころから意識していたそうで、「私はWBSSに出たかったが、出られなかった。4年間待ち続けた」と悲願の井上戦であることを明かした。

 その井上について「グレートなボクサーだと思う」と敬意を忘れなかったが、「海外メディアに“井上は平凡ボクサー”と発言しているが?」と問われると、「そう思う。過大評価されていると思う」、「バスケットボールのマイケル・ジョーダンのような選手ではない」とバスケのレジェンドの名前を上げて説明。過大評価の根拠の一つとして「(マーロン・)タパレスと10ラウンドまで戦ったこと」を挙げた。

 井上の弱点を問われると、「いくつか見つけている。勉強してきた。ディフェンス面だけでなく、それ以外にもいくつかある」と強気な姿勢を見せた。ロサーノ氏によると、井上のスパーリング・パートナーを務めたメキシコ選手からも情報を得たという。

チームのメンバーと

 ネリは「とても厳しい試合になると思うが、それは私にとっても井上にとってもだ。ともに勝つ可能性があるが、私はメキシカン、すべてをリングで出し、リングで死ぬ覚悟がある」と必勝を宣言した。

 練習はシャドーボクシングとミット打ちを1ラウンドずつ披露、ワイルドなパンチはなかなか迫力があった。練習を視察した井上真吾トレーナーは「ワイルドな打ち方は想定内。(発言内容は)リスペクトしながら自分の気持ちも伝えていた。普通ですよね」とコメント。「思いのほかサクッといくのか、厳しい試合になるのか。どっちもありますよね。そこは本番になってみないと分からないですね」と本番を楽しみにしている様子だった。

Nery says ‘Monster’ Inoue is overrated before his public workout for May 6 title challenge

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  Challenger Luis Nery of Mexico said Naoya ‘’The Monster’’ Inoue is ‘’overrated’’ before his public workout amid a large number of reporters at Tokyo’s Teiken Boxing Gym on Apr. 23 in preparation for his fight with undisputed world super bantamweight champion Inoue of Ohashi Boxing Gym on May 6 at Tokyo Dome.

Nery show mitt-hitting practice

  The left-handed Nery and his trainer Samir Rosano answered questions from the press before his training, and Nery said, ‘’When I came to Tokyo before (to fight with Shinsuke Yamanaka of Teiken gym), it was cold. But this time it’s warm, which is good to reduce my weight. I am 10 times or 20 times bettered prepared than before.’’

Nery, a former two-weight world champion, said he currently weighs 57.6 kg (127 lbs), 2.3 kg above the super bantamweight limit.

  Asked about his impression of Inoue, Nery said, ‘’He is a great boxer. But I think he is overrated. He is not a kind of boxer like (superstar) basketball player Michael Jordan.’’ In this connection, Nery cited the fact that Inoue needed 10 rounds to knockout Marlon Tapales (of the Philippines in the super bantamweight title unification fight last December).

  Concerning what he thinks of Inoue’s weak points, Nery said, ‘’I found several and have worked on them. He lacks not only his defense capability but also other things.’’

  According to Rosano, they have received information about Inoue from Inoue’s Mexican sparring partners.

  ‘’I know the upcoming fight will be a tough fight for me and Inoue. While each has a chance to win. I am a Mexican and am ready to die in the ring by showing everything I have in my arsenals.’’

  Shingo Inoue, Naoya’s father and trainer, said after watching his shadowboxing and a round of mitt-hitting practice, ‘’His wild boxing is within the scope of our assumption. His comments were ordinary just like any other boxer. We don’t know if it will become a tough fight or an easy fight until the fight beegins’’

  The 29-year-old Nery has a record of 35 wins, including 27 KOs, against a loss. The 31-year-old Inoue has 26 straight wins, 23 by KO.

Nery and his team

WBCバンタム級王者の中谷潤人 初のリング誌パウンド・フォー・パウンド・ランキング入り

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 老舗ボクシングメディアのリング誌がパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングを更新。WBCバンタム級チャンピオンの中谷潤人(M.T)が10位となり、初のランキング入りを果たした。

中谷は2月23日、サンティアゴを下して3階級制覇を達成した

 中谷は2月、アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)を6回TKOを下して3階級制覇を達成した。最新ランキングは、先週末に計量失格のライアン・ガルシア(米)に敗れたWBC・S・ライト級王者デビン・ヘイニー(米)が圏外となり、中谷がランク入りした。

 中谷はPFPランキング1位になりたいと公言しており、今回はその第一歩となった形だ。

■リング誌PFPランキング
1位 テレンス・クロフォード(米)
2位 井上尚弥(大橋)
3位 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
4位 サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)
5位 アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
6位 ドミトリー・ビボル(ロシア)
7位 エロール・スペンスJr(米)
8位 ジェルボンテ・デービス(米)
9位 ジェシー・ロドリゲス(米)
10位 中谷潤人(M.T)

井上尚弥、拓真、真吾トレーナー 親子でサントリー生ビールWEB-CM出演

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 S・バンタム級4団体統一王者の井上尚弥、WBAバンタム級王者の井上拓真、父の井上真吾トレーナーが親子でサントリー生ビールのWEB-CMに出演。サントリー生ビール公式YouTubeチャンネルで公開された。
https://www.youtube.com/watch?v=aVeDRhFmwxI

 CMはひたむきに努力を積み重ねる井上親子のボクシングに傾ける情熱を表現。「生きれば 生きるほど 生ビールはうまい」というメッセージを訴求する。

 井上兄弟は5月6日、東京ドームで尚弥はルイス・ネリ(メキシコ)と、拓真は石田匠(井岡)と、それぞれ防衛戦を行う。

2階級で4団体統一のクロフォード 4階級制覇かけ8.3マドリモフ戦 前座カードも豪華

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 内定のニュースが流れていたウェルター級3団体統一王者でパウンド・フォー・パウンド・ナンバーワンの呼び声高いテレンス・クロフォード(米)vs.WBA・S・ウェルター級王者イスライル・マドリモフ(ウズベキスタン)が8月3日、米ロサンゼルスで開催されることになった。イベントはサウジアラビアで「リヤド・シーズン」を主導するトルキ・アラルシャイフ氏の米国進出第1弾となる。24日(日本時間25日)ニューヨークで発表会見が開催された。

クロフォード(左)とマドリモフ

 クロフォードvs.マドリモフはマドリモフのWBA王座がかけられ、WBO・S・ウェルター級暫定王座も争われる。クロフォード(40勝31KO無敗=36)はライト級、S・ライト級、ウェルター級に続き4階級制覇を狙う。3月に戴冠したマドリモフ(10勝7KO1分=29)はV1戦となる。イベントはロサンゼルスのダウンタウンにあるサッカー場、BMOスタジアム(旧称バンク・オブ・カリフォルニア・スタジアム)で行われる。

 同じリングでWBA・S・ライト級王者“ピットブル”ことイサック・クルス(メキシコ)がホセ・バレンスエラ(メキシコ/米)と防衛戦。クルスもV1戦。また元ヘビー級3団体統一王者アンディ・ルイスJr(メキシコ/米)がジャレル・ミラー(米)と対戦。ルイスは22年9月のルイス・オルティス戦以来のリングとなる。

 そしてL・ヘビー級進出を決断したWBA・S・ミドル級王者ダビ・モレルJr(キューバ)がラディボエ・カラジッチ(米)を相手に転向第1戦を行う。一方、前WBO・S・ウェルター級王者ティム・チュー(豪州)が1月に復帰したバージル・オルティスJr(米)を迎える。セバスチャン・フンドラとの大流血戦が話題となったチューに対し、オルティスは今週土曜日に行うトーマス・デュローメ戦に勝つことが出場の条件となる。もう一人、東京五輪ライト級金メダリストのアンディ・クルス(キューバ)がアントニオ・モラン(メキシコ)とプロ4戦目を行う。

 イベントはマッチルーム・ボクシングをメインにMPプロモーションズ、TGBプロモーションズ、ゴールデンボーイ・プロモーションズなど10社近くのプロモーターが共同で開催する豪華版。アラルシャイフ氏の交渉力と手腕があらためて評価されている。Photo by Matchroom Boxing


告知 墨田区イベント 4.29中谷潤人が登場 5.18「すみだボクシング祭り」寺地拳四朗が参加

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 WBCバンタム級王者の中谷潤人(M.T)が29日、ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)で開催される「ひがしんアリーナ スポーツフェスティバル」にゲスト出演する。入場無料で午前10時半からオープニングセレモニー、アスリート・トークショーが行われる。

 墨田区総合体育館は東東京信用金庫がネーミングライツを取得して「ひがしんアリーナ」に。フェスティバルはこれを記念したイベントで、午前11時から東洋大ボクシング部によるミット打ち体験など、さまざまなスポーツ体験が楽しめる。

 そのひがしんアリーナで5月18日には「すみだボクシング祭り2024」が開催される。東京オリンピックでボクシング会場となった墨田区で始まったイベントは今回で4度目の開催。こちらも入場は無料で10時スタート。

 今年はL・フライ級2団体統一王者の寺地拳四朗(BMB)、元2階級制覇王者の畑山隆則さんがトーク書で参加予定。パリ五輪出場を決めている岡澤セオン、原田周大もなんらかの形で参加する方向。今年もミット打ちをはじめさまざまな体験コーナーが用意される。
https://sumidaboxing.tokyo/

宮澤蓮斗が日本ユース・ミニマム級王者に アジア最強ライト級T 今永虎雅、齊藤陽二が初戦突破

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「Lemino BOXING フェニックスバトル114」が25日、後楽園ホールで開催され、セミの日本ユース・ミニマム級王座決定戦は、宮澤蓮斗(松田)が佐伯侑馬(大橋)に競り勝ち、新チャンピオンに輝いた。

 優勝賞金500万円のアジア最強ライト級トーナメントが開幕し、アマ10冠のホープ、日本同級6位の今永虎雅(大橋)と同14位の齊藤陽二(角海老宝石)が勝ち上がった。準決勝は7月18日に行われる(対戦相手未定)。

宮澤は6回にダウンを奪った

◇日本ユース・ミニマム級王座決定8回戦
宮澤蓮斗(松田)[2-1(76-75×2、75-76)]佐伯侑馬(大橋)

 サウスポーの佐伯とオーソドックスの宮澤による21歳対決。佐伯がボディジャブから入り、宮澤は打ち終わりを狙って右のタイミングをはかった。初回、宮澤の右ストレートがずしりと佐伯のボディに決まった。

 2回、宮澤が左フックをカウンターで決めてチャンスを作る。宮澤は右のタイミングも良く、パンチを上下に散らしてペースをつかみにかかるが、佐伯も3回はよく手を出してポイントを取りにいった。

 体力で上回る佐伯は4回、左を上下に打ち分けて宮澤に迫った。宮澤は狙いすぎなのか、ペースが上がらない。5回も佐伯が左ストレートを決めて優位に立った。

 ところが6回、宮澤は右をボディに集め、ラウンド終盤に右フックを決めて、佐伯からダウンを奪う。7回は佐伯が踏ん張り一進一退。最終回は打ち合いとなり、左ストレート、右フックを決めた佐伯がやや優勢か。軍配は2-1で宮澤に上がった。

 宮澤は7勝2KO2敗。千葉・習志野高で国体3位の実績を持つ佐伯は3勝3KO1敗。

◇ライト級8回戦(アジア最強トーナメント)
今永虎雅(大橋)[TKO1回2分35秒]マ・シャン(中国)

 サウスポーの今永はスタートからエンジン全開。鋭いジャブをビシビシと打ち込み、左ストレート、右フックにつなげる。ラウンド後半、ワンツーを打ち込むとマがダウン。立ち上がったマに連打を浴びせたところで主審が試合を止めた。

今永は圧倒的な力を見せつけた

 今永は5勝4KO。「前回の試合(昨年7月)でアゴが折れてブランクを作ったけど、いままでの自分とは全然違う」と復活をアピール、「このまま圧倒的に優勝します」と宣言した。KO賞20万円獲得。相手が悪かったという印象のマは6勝4KO4敗2分。

◇ライト級8回戦(アジア最強トーナメント)
齊藤陽二(角海老宝石)[KO2回2分55秒]齋藤眞之助(石川ジム立川)

 日本ライト級1位の眞之助と同13位の陽二が激突した。初回、前に出る陽二に対し、長身の眞之助がサークリングしながらジャブ、右ストレート、右アッパー。陽二は距離を詰めてボディ打ちから右スイングを振り下ろすと、眞之助がキャンバスに転がった。

齊藤陽二はパワーの差を見せつけた

 2回、眞之助が果敢に打ち返し、左右のフックで振るうと、今度は陽二がダウンだ。しかし、立ち直った陽二は再びプレスを強め、眞之助をコーナーに追い込んで左右のボディ打ちでダメージを与える。最後は右を決めて眞之助がダウン。辛うじて立ち上がったが、10カウントとなった。

 陽二は7勝7KO3敗2分。1回戦のKO賞20万円をゲットした。敗れた眞之助は12勝3KO6敗。

北野(右)は4回に試合を決めた

◇ミニマム級6回戦
北野武郎(大橋)[TKO4回30秒]アディテープ・ムアンチャルン(タイ)

 北野は昨年の全日本新人王決定戦で坂田一颯(S&K)とドロー。惜しむも新人王を逃した。スタートはスイッチする変速のアティテープを攻めあぐねたが、ボディから崩しにかかると3回に左巣ストレートでアティテープをダウン寸前に追い込む。4回、北野がラッシュしかけたところでストップとなった。北野は5勝2KO1分。アディテープは7勝3KO2敗。

◇S・バンタム級4回戦
為我井廉(DANGAN越谷)[TKO1回2分20秒]清水トーイ(マナベ)

◇S・フライ級4回戦(東日本新人王戦)
布袋聖侑(大橋)[KO2回2分46秒]根本洸太(Boy’s水戸)
観衆=914人

高山涼深が強打爆発の3回TKO勝ち 日本S・フライ級V2 古谷昭男は3度目実らず

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 チャンピオンカーニバルの日本S・フライ級タイトルマッチが25日、後楽園ホール「Lemino BOXING フェニックスバトル114」のメインで行われ、王者の高山涼深(ワタナベ)が挑戦者1位の古谷昭男(六島)に3回1分31秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。

高山は3回にダウンを奪い、試合を決めた

 サウスポー王者の高山に、これが3度目のタイトルアタックとなる古谷が挑んだ。先に仕掛けたのは古谷。右ストレートを石刻手に打ち、左ボディも突き刺す。しかし高山も負けてはいない。重そうな左を古谷に打ち込んでいった。

 2回は高山がペースアップ。プレスをかけて古谷に迫った。古谷もボディ打ち、右ストレートで対抗するが、高山がパワーで古谷を凌駕しにかかる。
 
 3回、高山がボディへの左ストレートから右フックでダウンを奪うと、立ち上がった古谷に襲いかかり、最後は右フックで崩れた古谷を主審が救った。

 WBCとIBFで13位にランクされる高山は8勝7KO。古谷は22年2月のWBO-AP&東洋太平洋王座決定戦で橋詰将義に敗れ、1年後のWBO-AP決定戦で中川健太(三迫)にも黒星。3度目の正直はならなかった。11勝4KO7敗。

高山の話「過去イチの150人の応援が来てくれてKOで勝つことができて良かった。練習してきたことが試合で出せたので、いい点もありつつ、出だしから良くなかったので帰って反省したい」

Takayama retains Japan super flyweight title with TKO over Furutani

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  Hard-hitting southpaw Suzumi Takayama of Watanabe Boxing Gym, unleashing strong rights, stopped top-ranked Akio Furutani of Muto Boxing Gym to retain his Japanese super flyweight title on Apr. 25 in Tokyo.

Takayama scores knockdown in third round

  The technical knockout of the scheduled 10-rounder at Korakuen Hall came 1 minute and 31 seconds when the undefeated Takayama dropped Furutani with a right hook to the head for the second knockdown of the round, which prompted the referee to call off the fight without bothering to count.

  The 27-year-old Takayama scored the first knockdown of the round with a straight left to the body followed by a right hook to the head.

  It was Takayama’s second defense of the title he won by stopping Ryusei Kawaura of Misako Boxing Gym for the vacant title last June.

  While the 26-year-old Furutani got off to a good start by landing straight rights to the head and left hooks to the body, Takayama rebounded strongly in the second round as he pressed forward with straight lefts and kept his momentum going in the following round.

  With the victory, Takayama extended his unbeaten streak to eight, seven by KO, since turning pro in 2019. Furutani fell to an 11-7 win-loss tally with four KOs.

Imanaga shows convincing power

  In one of the supporting cards of the event, former amateur star Taiga Imanaga of Ohashi Boxing Gym, ranked sixth in the Japanese lightweight division, stopped China’s Ma Qiang 2 minutes and 35 seconds into the first round of a scheduled eight-rounder in the Asian lightweight tournament.

With the win, Imanaga, 24, extend his unbeaten streak to five, including four KOs, after making a professional debut in June 2022. The 27-year-old Ma impaired to a 6-4-2 win-loss-draw record with four KOs.

5.6東京ドーム 解説は長谷川穂積&山中慎介、くりぃいむしちゅー上田晋也さんMC

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 S・バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)がルイス・ネリを迎え撃つ5.6東京ドーム「Prime Video Presents Live Boxing 8」の出演者が決定。Prime Videoが発表した。

Photo by Prime Video

 MCはボクシングファンの芸人、くりぃいむしちゅー上田晋也さん、アナウンサーの竹内由恵さん、解説は長谷川穂積と山中慎介の両元世界チャンピオンが務める。

■5.6東京ドーム「Prime Video Presents Live Boxing 8」(17時前後にライブ配信スタート)
◇WBA&WBC&IBF&WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ
王者 井上尚弥(大橋)×挑戦者 ルイス・ネリ(メキシコ)

◇WBO世界バンタム級タイトルマッチ
王者 ジェーソン・モロニー(豪)×挑戦者 武居由樹(大橋)

◇WBA世界バンタム級タイトルマッチ
王者 井上拓真(大橋)×挑戦者 石田匠(井岡)

◇WBA世界フライ級タイトルマッチ
王者 ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)×挑戦者 桑原拓(大橋)

◇S・バンタム級8回戦
TJ・ドヘニー(アイルランド=豪)×ブリル・バヨゴス(フィリピン)

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