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井上浩樹が新王者 細川バレンタインに手堅く勝つ

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 今年のチャンピオンカーニバル注目カード、日本S・ライト級タイトルマッチが6日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われ、挑戦者1位の井上浩樹(大橋)が王者の細川バレンタイン(角海老宝石)に3-0判定勝ち。デビューから無傷の13連勝(10KO)で新チャンピオンになった。細川は3度目の防衛に失敗した。

左から井上家の真吾トレーナー、尚弥、浩樹、拓真

 サウスポー井上と細川の身長差は14センチ。細川がフェイントをかけながらじわじわと前に出て、井上がこれを迎え撃つ展開は予想通り。井上は初回、ジャブとアッパーをカウンターで当てたが、その後は駆け引きの時間帯が長く、アクションの少ない展開となった。

 数は少ないもののジャブの精度で井上がアピールし、細川は前に出てガードの上からながらパワーパンチを打ち込んで客席をわかせる。5回終了時の採点は48-47×2で挑戦者がリードした。

井上(左)は後半、クリーンヒットを随所で決めた

 井上をつかまえたい細川だが、後半に入っても圧力をかけきれない。井上は7回にワンツー、左アッパー、8回にも左をヒット。そこからの追撃がないものの、ポイントを集めていった。

 細川は9、10回と攻め、井上も力強いパンチを打ち込み、ようやく試合が盛り上がって終了のゴングとなった。スコアは97-93、98-93、98-92。

 井上は13勝10KO。従兄弟の井上尚弥は「おめでとうと言いたいけど、ここというところでいけないところがあるので、一緒に練習していきたいと思います」。拓真は「早く3人で世界チャンピオンになれるように切磋琢磨しましょう」とあいさつした。細川は24勝11KO7敗3分。試合の模様は日テレジータスで9日22時から再放送。

井上浩樹の話「本当に勝てるのかという気持ちがあって、気が付いたら試合が始まって、気が付いたら獲ってました。もっと面白い試合をしたいですね、インパクトのある。ちょっと安全運転しちゃったかな」

細川バレンタインの話「相手は(慎重策だったが)手数を増やせば隙ができるから。そうなれば僕にとってよかったけど、そういう作戦だったと思う。一枚上でした。燃えつきようと思ってやったけど……やっぱり負けると悔しいです(涙)。これ以上にないぐらいやってきたから、僕のチームで……」

太尊は移籍初戦をワンパンチで決めて、試合後は涙

◇74.0キロ8回戦
太尊康輝(角海老宝石)[TKO2回1分17秒]チャイワット・ムアンポン(タイ)
 ジム移籍第1戦の元OPBFミドル級王者、長身サウスポーの太尊は1年4ヵ月ぶりの試合で慎重に立ち上がったが、2回にカウンターの左をドンピシャでヒット。ダウンしたムアンポンは立ち上がれなかった。

 リング上で涙の太尊は「またリングに立ててよかった。一からやり直すつもりで(大阪から東京に)来た。もう一度チャンピオンになります」。戦績は14勝12KO3敗2分。昨年6月、現日本王者の竹迫司登(ワールドS)戦に続いて日本で連敗のムアンポンは4勝2KO4敗。

アオキも左フック一発で試合を終わらせた

◇63.0キロ8回戦
アオキ・クリスチャーノ(角海老宝石)[TKO5回2分39秒]アンソニー・マーシャル(比)
 高いKO率を誇るフィリピン・ライト級8位のマーシャルは低いガードから先手を獲り、ワイルドなパンチを振るっていった。クリンチになるシーンが多いが、マーシャルはクリンチ際、離れ際にしつこくパンチを出した。

 体格もいいマーシャルの圧力に手を焼いていた日本S・ライト級4位、アオキは4回に左フックを効かせで山場を作ると、5回に左フック一発で試合を終わらせた。アオキは14勝9KO7敗2分。マーシャルは24勝22KO4敗1分。

◇日本ユースL・フライ級予選6回戦
佐藤剛(角海老宝石)[TKO2回2分38秒]富岡哲也(REBOOT)
※佐藤は4月11日に行われる芝力人(RK蒲田)vs佐宗緋月(T&T)の勝者と日本ユース同級決定戦を争う。

◇ウェルター級6回戦
重田裕紀(ワタナベ)[3-0(59-54、60-54、60-53)]高橋光政(角海老宝石)

◇ライト級6回戦
齊藤陽二(角海老宝石)[引き分け1-1(58-57、56-58、57-57)]石脇麻生(寝屋川石田)


井上尚弥と対戦のロドリゲスが米国入り取材シャットアウトの極秘特訓

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 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級準決勝で井上尚弥(大橋=WBAバンタム級正規王者)と対戦する同級IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が練習拠点を米国内に移したことが判明した。プエルトリコ紙の記者から「マニー・ロドリゲスは国外でトレーニングしている。場所はわからない」という情報を得たので、プロモーター兼マネジャーのフアン・オレンゴ氏に連絡を取ったところ、「米国の山の中にいる」という返事。しかし……。

こちらは井上、山中湖で短期合宿を終えた

 キャンプ地をたずねてみたがオレンゴ氏は頑なに口をわらない。「ロドリゲス本人さえ自分がどこにいるかわからない。トレーナーたちも同行しているけど彼らも知らない。知っているのは私だけ。本人に連絡しようとしてもダメだよ。電波も届かない地下みたいなところにいるから」と冗談とも本気とも取れる返答。煙に巻かれてしまった。

 先月ロドリゲスに話を聞いた時は「試合までプエルトリコを出ない」と語っていたが、秘密の特訓を敢行しているところをみると“モンスター”の力を十分に評価し警戒しているようだ。

 ちなみに同マネジャーは以前「米国のカリフォルニアで最終調整するかもしれない。その時、日本人のスパーリングパートナーを呼ぶかもしれない」と話していた。そこでしつこく聞いてみたが最後まで場所は明かさなかった。また日本人選手を招集することはなくなったとのこと。スパーリング相手は「現地調達」するという。

 5月18日、英国スコットランドのグラスゴーでゴングがなる井上との統一戦兼準決勝。ロドリゲス陣営は一旦プエルトリコに帰国後、5月15日ごろグラスゴー入りするそうだ。(三浦勝夫)

4階級制覇狙う八重樫東あす登場 ターゲットは?

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 世界4階級制覇を狙う八重樫東(大橋)が8日、後楽園ホール「第67回フェニックスバルト」のメインでS・フライ級10回戦を行う。前日計量が日本ボクシングコミッションで行われ、八重樫が51.8キロ、サハパープ・ブンオップ(タイ)が51.6キロでリミットの52.1キロをクリアした。

36歳になった八重樫(左)は「常に危機感を持っている」

 八重樫は昨年8月の向井寛史(六島)戦以来、8か月ぶりのリング。試合は“世界前哨戦”と位置づけられているが、「前哨戦という気負いはない。年齢が年齢(36歳)なんで、一つひとつに集中して取り組みたい。自分の力をしっかり出せる試合をしたい」と計量後の取材で答えた。

 八重樫自身が「すごく動いている」というように、S・フライ級の世界戦線はなかなか動きが激しい。以下にまとめてみると─。

WBCタイトル戦(4.26アメリカ)
王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)vs挑戦者フアン・フランスシスコ・エストラーダ(メキシコ)

IBFタイトル戦(5.4アメリカ)
王者ジェルウィン・アンカハス(比)vs挑戦者船井龍一(ワタナベ)

WBAタイトル戦(6.1アメリカ)
王者カリド・ヤファイ(英)vs挑戦者ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)

WBO王座決定戦(交渉中)
1位アストン・パリクテ(比)vs2位井岡一翔(reason大貴)

 シーサケットはデビュー戦で八重樫に敗れていることもあり、昨秋に対戦オファーがあるなど八重樫に興味を示している。シーサケットが強豪エストラーダに勝利すれば、このカードが実現する下地は十分にある。

 また、JBCライセンスを再取得し、日本での試合が可能になった井岡はパリクテとのWBO王座決定戦が濃厚となっている。

 八重樫は12年にWBA・WBCミニマム級王座統一戦で井岡に敗れており、「もちろん借りは返したい」。井岡がベルトを獲得すれば、対戦を望む声がファンから上がりそうだ。

 いずれにしてもあすの試合の勝利しなければ始まらない八重樫。「会長がどこかで勝負をかけてくれると思う。自分は信じてやるだけ」と自らに言い聞かせた。

 セミに予定されていた、日本S・ライト級7位の平岡アンディ(大橋)とアトチャリヤ・ウィロジャナスノボン(タイ)の全勝対決は、タイ人選手が来日できず中止となった。

 これにより元日本S・フェザー級王者王者、岡田誠一(大橋)と中川兼玄(三迫)の同級8回戦がセミに昇格。ほかに大橋ジムのホープ桑原拓、2度目の世界挑戦を目指す松本亮、元アマ全日本王者の中澤奨が8回戦でインドネシア選手と対戦する。

WBA1位の大沢宏晋が2回KO勝ち、冨田大樹は再起

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 ミツキ(堺東ミツキから名称変更)ジム主催の「第15回強拳」は7日、大阪・堺市の産業振興センターで開かれた。メインのL・フライ級8回戦は、日本ミニマム級6位、冨田大樹(ミツキ)がジェフリー・ガレロ(フィリピン)に3回KO勝ちした。

大沢は初回からエンジン全開、貫禄を見せつけた

 セミのS・フェザー級10回戦は、WBA世界フェザー級1位にランクされる大沢宏晋(オール=ロマンサジャパンから名称変更)がインドネシア選手を2回KOで破り、再度世界へ挑む決意を示した。

引退式で教え子たちに囲まれる好川

 また、元WBC、WBO女子フライ級王者の好川菜々(ミツキ)の引退式が行われた。堺市内でディアマンテボクシングジムを開設して後進の指導に励む好川は「アマチュアで14年、プロで4年、100戦を超える試合をしてきました。今後は女子の試合を盛り上げていきたい」とあいさつ、惜別のテンカウントを聞いた。

◇L・フライ級8回戦
冨田大樹(ミツキ)[KO3回1分4秒]ジェフリー・ガレロ(フィリピン)
 昨年9月、小浦翼(E&Jカシアス)の持つOPBFミニマム級王座に挑戦したものの大差の判定で敗れて初黒星を喫した21歳・冨田の再起戦。

冨田は右一発で試合を終わらせた

 ガレロは15年にWBC世界ミニマム級王者、ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)に挑戦経験はあるが、その後小浦翼、春口直也ら日本人選手に4連敗している。ジャブを丁寧に突いた冨田は、ガレロのフックを警戒しながらも足を使った。

 3回、ガレロが入ってくるところに右ストレートをアゴに決めると、ダウンしたガレロはそのまま立てなかった。13勝5KO1敗とした冨田は「負けて落ち込んだが、立ち直ってボクシングが楽しくなった。みんなに支えられて、もう一度タイトルを目指します」と再チャレンジを誓った。

◇S・フェザー級10回戦
大沢宏晋(オール)[KO2回50秒]アーマド・ラヒザブ(インドネシア)
 WBAランキング1位になり、3年ぶりの世界再挑戦が現実味を帯びてきた大沢は開始から長身のラヒザブを追い回した。

 インドネシア・フェザー級4位のラヒザブは打ち終わりにロングフックを放ってくるが、大沢はバックステップで軽々と交わし、2回にコーナーに詰めると、角度ある左フックをヒットした。このパンチでラヒザブの口元が裂けて、そのままカウントアウト。

 リング上で大沢は「この1、2年のスランプから抜け出すことができた。新しい令和の時代に世界チャンピオンになれるよう、素直と感謝の気持ちを忘れずにがんばります」と語った。大沢は35勝21KO5敗4分。

◇S・バンタム級8回戦
渡部大介(ワタナベ)[TKO7回42秒]此村勇(ミツキ)

東日本3月のMVPは三代大訓 敢闘賞は加藤収二

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 東日本ボクシング協会月間賞選考委員会は8日、3月の月間三賞を発表した。最優秀選手賞はOPBF・S・フェザー級チャンピオンの三代大訓(ワタナベ)が受賞した。

月間MVPの三代(右)は8戦していまだ無敗だ

 三代は27日、元WBOアジアパシフィック王者の渡邉卓也(青木)と対戦し、12回判定勝ちで2度目の防衛に成功した試合が評価された。デビューから無敗をキープしている。

敢闘賞の加藤(左)と新鋭賞の松田

 敢闘賞には2日の日本ミドル級戦で王者の竹迫司登(ワールドS)と引き分けた加藤収二(中野サイトウ)が選ばれた。加藤はデビューから10連続KO勝ちの竹迫を大いに苦しめ、ベルト獲得はならなかったものの敢闘賞となった。

 新鋭賞はOPBF女子アトム級王者の松田恵里(TEAM10COUNT)。松田は10日のOPBF・日本女子アトム級王座統一戦で、日本王者の鈴木菜々江(シュウ)に勝利し、プロ3戦目で2冠王者となった。表彰式は5月15日後楽園ホール「東日本新人王予選」で行われる。

八重樫東が快勝 4階級制覇に向けてアピール

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 世界4階級制覇を狙う八重樫東(大橋)が8日、後楽園ホール「フェニックスバトル」のメインに登場。サハパープ・ブンオップ(タイ)にS・フライ級10回戦で2回2分25秒TKO勝ち。試合の模様は12日(金)26時55分からフジテレビで放映される。

八重樫は快勝、再び世界の舞台に立つ日はいつ?

 36歳のベテラン八重樫はジャブを突きながら、距離を詰めてボディをまとめるなど、出入りのボクシングで意識してスタートを切った。

 2回にコンビネーションで攻勢に出ると、下がったブンオップに右ストレートを決めて最初のダウン。続いて左ボディから右アッパー、左ボディあら左アッパーのコンビネーションを流れるように決め、2度のダウンを追加してフィニッシュした。 

 WBO・S・フライ級10位につけ、WBAとIBFはL・フライ級でランクされる八重樫は28勝16KO6敗。昨年9月の梶颯(帝拳)戦に続き日本で連敗のブンオップは4勝3KO3敗。

メディアの取材に笑顔で答える八重樫

 八重樫は「4階級制覇を目標に掲げている以上は必ずやりたいと思っているけどうまくいかないことも多い。あきらめずにしっかり練習して、来るべき日に備えたい」とアピールした。WBC王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)、WBO王座決定戦に出場する井岡一翔(reason大貴)あたりがターゲットになりそうだ。

 また、対戦相手がタイの空港で逮捕されて試合が中止になった日本S・ライト級7位の平岡アンディ(大橋)はホープの湯場海樹(ワタナベ)とスパーリングを披露した。

中川(右)は強気な姿勢を貫き、実力者の岡田を下した

◇S・フェザー級8回戦
中川兼玄(三迫)[3-0(77-75×2、78-74)]岡田誠一(大橋)
 ノーランカーの中川がジャブをよく決めて先制。2回には右ストレートにもつなげて序盤を制する。元日本同級王者で現日本9位の岡田は徐々にプレスを強めてボディ攻め、右フックで追い上げを狙った。

 中盤に入っても中川のジャブがよく当たったが、岡田は懸命に前に出て、打ち合うシーンが増えていく。7、8回は両者ともに消耗しながらの打撃戦。中川は8回に岡田の右でダメージを負いながらも、最後まで有効打で上回り、接近戦も乗り切った。

 元王者のランカーから勝利をもぎ取った中川は7勝4KO6敗。37歳の岡田は22勝13KO7敗1分。パンチをもらいすぎた。

桑原はキビキビとした動きで圧勝した

◇50.0キロ8回戦
桑原拓(大橋)[TKO3回1分14秒]アプリリャント・ルマーパサル(インドネシア)
 昨年のデビューから3連勝中の桑原は初回から軽快な動きで容赦なく攻め続け、2回にルマーバサルにヒザ、3回の左ボディでフィニッシュ。4連勝(3KO)をマークした。ルマーバサルは5勝2KO4敗1分。

松本(右)は圧勝で連敗から脱出した

◇フェザー級8回戦
松本亮(大橋)[TKO2回1分18秒]カルオス・オビスル(インドネシア)
 昨年2月の世界初挑戦、9月の再起戦に敗れた日本S・バンタム級7位の松本は初回、右ストレートでオビスルをキャンバス送りにすると、さらに左ボディを効かせ、右をごろ―してダウンを追加。2回に左ボディで試合を折らわあせた。松本は22勝20KO3敗。オビスルは5勝1KO2敗1分。

◇59.0キロ8回戦
中澤奨(大橋)[TKO3回2分17秒]ジオ・アフルアンド(インドネシア)
 最近は勝ちと負けを繰り返している中澤は初回からジャブ、左フック、左ボディをバシバシ打ち込んだ。あまり攻撃の精度は高くなかったものの、最後はボディで弱らせてストップ。戦績は12勝6KO3敗。アフリアンドは5勝2KO8敗。

坂本真宏ら六島勢4人が淡路島合宿スタート

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 5月26日、大阪市の大阪市立大学第二体育館で開催されるダブルタイトルマッチに備えて、六島ジムのWBOアジアパシフイック・フライ級2位、坂本真宏、同バンタム級5位、ストロング小林佑樹ら出場4選手が8日から兵庫県の淡路島で4日間の走り込み合宿をスタートした。

右から桑畑、坂本、小林、古谷

 洲本市で午前中は砂浜ランニングとショートダッシュ。午後はサッカー場で800メートルインターバル走15本とハードメニューを組んで、スタミナと下半身強化に努めるとともに、指導する武市晃輔チーフトレーナーと連帯感を高めていくのが狙い。

 大阪市大大学院生の坂本は昨年の大みそかに中国・マカオでIBF世界フライ級王者、モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に10回終了TKO負け。

 一時は引退も考えていたが、荒川哲男・大阪市大学長らの大学OBらの強い勧めで、大学施設で再起戦を行うことが決定。同級3位、阪下優友(角海老宝石)と王座決定戦を争う。セミで小林は清瀬天太(姫路木下)を決定戦で破ったベン・マナンクィル(フィリピン)の初防衛戦に挑む。

 合宿には昨年の大阪商大ボクシング部主将を務めた桑畑デカナルド闘凜生(2勝2KO)と、古谷昭男(5勝1KO4敗)も帯同。坂本はムラザネに中盤から手数で負けた反省から「中盤以降も打ち合える体の土台づくりを徹底、いい試合ができるようにがんばります」。

 昨年末のOPBFバンタム級王座決定戦で驚異の粘りを発揮しながら敗れた小林は「12ラウンドをフルに戦っても崩れない下半身とメンタル面を鍛えます」と、ともにジムをけん引する意欲にあふれていた。

山中慎介と激闘のモレノ 4.30パナマで復帰戦

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■元WBAバンタム級“スーパー”王者で山中慎介と2度対戦したアンセルモ・モレノ(パナマ=写真)が約2年ぶりにリングに登場する。“チェミート”モレノは今月30日、パナマ市のロベルト・デュラン・アリーナでダニエル・コルラ(メキシコ)との試合が組まれた。

33歳のモレノは17年5月、パナマ市で元WBC・S・バンタム級王者フリオ・セハ(メキシコ)に3回KO負け。現役引退を発表した。今回の試合の設定ウエートはまだ明らかになっていない。

■トップランク&ESPNと契約した元ヘビー級統一王者タイソン・ヒューリー(英)の移籍1第弾が6月15日、トム・シュワルツ(ドイツ)とラスベガスで行われる。会場が当初予定されたトーマス&マック・センターからMGMグランドガーデン・アリーナにスイッチされた。8日トップランクが発表した。

ヒューリーは13年のスティーブ・カニンガム(ニューヨーク)、昨年12月のデオンタイ・ワイルダー(ロサンゼルス)に続き今回が米国3試合目となる。

■復帰を決意した元WBAウェルター級王者マルコス・マイダナ(アルゼンチン)が練習拠点をラスベガスに移した。カムバックにあたりマイダナは以前パッキアオのコンディショニング・コーチだったアレックス・アリサ氏と合体。まずは減量が先決で、一時218ポンドとヘビー級まで増量した体を絞っている。

現在187ポンド(約85キロ)まで落ち、復帰戦では150ポンド前後でリングに上がりたいという。PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)とサインしたマイダナは「今年3試合やりたい」と張り切っている。


ゴロフキン復帰戦 6.8ニューヨークMSG有力村田諒太と2度対戦のエンダムらが候補

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 前ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン=写真)のカムバック戦の動きが本格化してきた。ESPNドットコムなどが伝えるところでは、6月8日ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンがブッキングされるもよう。8日に37歳の誕生日を迎えたGGGは1ヵ月前、ストリーミング配信サービスDAZNと3年6試合の契約を締結。今回がその第1戦となる。

 昨年9月、カネロ・アルバレスとの再戦で0-2判定負け。プロ初黒星を喫し、21度目の防衛に失敗したゴロフキンの再起戦の相手には当初、上位ランカーで欧州王者のカミル・シェルメタ(ポーランド)の名前が挙がっていた。

 しかし、いつの間にか消え、ブランドン・アダムス(21勝13KO2敗)が有力候補になった。アダムス(29)は昨年11月、リアリティーシリーズ「ザ・コンテンダー」で優勝。全米に知名度を広めた。

 ところがアダムスはWBCミドル級暫定王者ジャモール・チャーロ(米)挑戦を選択。PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)傘下に入った。今のところゴロフキンの相手にはスティーブ・ロールズ(カナダ=19勝10KO無敗。34)とアッサン・エンダム(カメルーン=フランス、37勝21KO3敗)の2人が候補に挙がっている。

 このうちエンダム(35)は村田諒太(帝拳)との再戦で7回終了棄権TKO負け後リングから遠ざかったが、昨年12月、英国で復帰。上位ランカーのマーティン・マーレイ(英)に判定勝ち。この勝利でWBCミドル級3位を占めている。

 ゴロフキンは先週からトレーニングをスタート。6月の試合に勝ち、カネロが5月4日ダニエル・ジェイコブス(米)を下せば、9月両者の第3戦が一気に実現に向かう可能性もある。

パッキャオと契約の格闘技RIZIN「参戦ではない」

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 格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」の榊原信行実行委員長は9日、都内で記者会見を開き、ボクシング界のスーパー・スター、現WBA世界ウェルター級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)との契約について「ファイト契約ではない」などと説明した。

左からRIZIN.15に出場する大雅、榊原委員長、那須川

 榊原委員長は8日、自身のツイッターでパッキャオとのツーショット写真を公開。「メイウェザーに続きこの男と新たな仕掛けを行います」と投稿すると、国内外のメディアが敏感に反応した。昨年大みそか、フロイド・メイウェザーがRIZINのエキシビションマッチに出場したこともあり、「パッキャオよ、お前もか」ということで騒ぎが大きくなった。

 これには榊原委員長も「思わぬ反響があってびっくりした」と驚きながらも、「(正確には)プロモーションの協力に関する契約」と説明した。具体的には、パッキャオが4月21日、横浜アリーナで行われる「RIZIN.15」に登場してリング上であいさつすること、パッキャオの推薦するフリッツ・ビアグタン(比)が同イベントのエース、那須川天心とキックボクシングで対戦すること─の2つが発表された。

 パッキャオはビデオメッセージの中で「いつかRIZINのリングで戦えたらよいと思っている」と発言。榊原委員長も、日本とフィリピンの選手のトレードなどを通じてパッキャオと信頼関係を築き、いずれ本人の参戦に関しても話し合っていくことを認めた。

 RIZINはメイウェザーとの関係も継続しており、榊原社長はこうしたネットワークを使って「日本の格闘技界だけではできないようなことをやっていきたい」とプロモーターとしての抱負も口にした。

 40歳のパッキャオは今年1月19日、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナでエイドリアン・ブローナー(米)を下してWBAウェルター級正規王座の初防衛に成功。次戦はまだ決まっていない。

東日本新人王開幕 12月の全日本に向け熱戦スタート

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 第76回東日本新人王トーナメント予選が9日、後楽園ホールで始まった。既に一部の試合は始まっているものの、全試合新人王戦はこの日が初めて。6階級12試合で熱戦が繰り広げられた。

バンタム級の竹田はワンパンチで倒して雄たけび

 今年はミニマム級からミドル級まで12階級に144名がエントリーし、出場選手たちは11月3日の東日本決勝、12月22日の全日本決定戦を目指す。9日の結果は以下の通り(左側が勝者)。

◇ミニマム級
平井雄士(宮田)[TKO3回52秒]外村大貴(ワタナベ)

◇L・フライ級
髙根秀寿(角海老宝石)[3-0(39-37×3)]川井稜(石川・立川)

S・フライ級の古谷(左)はプロ初勝利をTKOで飾り初戦突破

◇S・フライ級
久保春平(宮田)[TKO1回2分40秒]山口嵩晶(宇都宮)
古谷拓己(ワタナベ)[TKO3回1分57秒]徳永篤(船橋ドラゴン)

◇バンタム級
森朝登(ワールドS)[TKO2回2分27秒]小津諒弥(ワタナベ)
竹田梓(高崎)[TKO3回1分5秒]宮本簾也(木更津グリーンベイ)

バンタム級サウスポーの森は左が冴えた

◇S・バンタム級
鈴木敬祥(帝拳)[2-0(39-38、39-37、38-38
)]野口貴彦(世田谷オークラ)
坂本佳朗(本多)[中止]久高魁脩(大橋)=棄権
※坂本が次戦進出

山中崇平(Reason押上)[3-0(40-35×3)]権田貴彦(ワタナベ)
奈良井翼(RK蒲田)[TKO3回24秒]中野健斗(新日本木村)

◇フェザー級
吉村望(花形)[KO4回2分7秒]服部翔太(フラッシュ赤羽)
小出太一(鴻巣茂野)[引き分け1-1(39-38、37-39、38-38)]新屋叶多(全日本パブリック)
※小出が優勢点により次戦進出
山口伶恩(ワタナベ)[TKO2回58秒]渡辺顕也(小熊)

あす日本ライト級戦 吉野修一郎が4連続KO防衛狙う

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 あす11日、後楽園ホールでゴングとなる「ダイヤモンドグローブ」の計量が10日、日本ボクシングコミッションで行われた。メインの日本ライト級タイトルマッチは、王者の吉野修一郎(三迫)が61.1キロ、挑戦者1位のアクセル住吉(関門JAPAN)がリミットの61.2キロで合格した。

無敗のの吉野(左)に“関門のトラフグ”が挑む

 元トップアマの吉野はデビューから9連勝(7KO)中でこれが4度目の防衛戦。4連続KO防衛を狙う俊英は「一発に頼らず、細かくまとめていくことが必要。いかにアピールするか」と決意表明。この試合に勝利し、OPBFやWBOアジアパシフィック王座など、ステップアップを狙う。

 一方、挑戦者の住吉(11勝3KO4敗3分)は昨年10月、挑戦者決定戦で柳達也(伴流)とドローながら規定により挑戦権を獲得。15年のOPBF王座戦に続くタイトルアタックを迎える。

 下関から満を持して東京に乗り込んだ住吉は「自分のボクシングを貫く先に勝利がある。“関門のトラフグ”なんで、肉を切らせて毒を食わせる」と宣戦布告した。

5.25アメリカで防衛戦の伊藤雅雪が出発「リスクを冒すことが未来につながる」

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 WBO世界S・フェザー級チャンピオンの伊藤雅雪が10日、合宿先の米ロサンゼルスに旅立った。伊藤は現地で調整を続け、5月25日(日本時間26日)に同国内で行われるジャメル・ヘリング(米)との防衛戦に備える。

伊藤はフライト前の成田空港で取材に応じた

 昨年7月、米フロリダ州で世界タイトルを奪取したときは試合4週間前にアメリカ入りしたが、今回は記者会見の関係で試合6週間前にアメリカへ出発。長く家族と離れることで「気持ちの面とコンディショニングで不安はある」というものの、今回の試合にかける決意にはゆるぎないものがある。

 かねてアメリカでWBAライト級王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)らとのビッグマッチを希望している伊藤だけに、アメリカでの試合は自らをアピールする大きなチャンスだと腕を撫しているのだ

 ゆえに今回の試合も「今後を考えたらリスクを冒すことが自分の大きな未来につながると思う」と大胆にいくつもり。もちろんそのための準備はしてきた。

 長身サウスポーのヘリングを想定して、すでに70から80ラウンドのスパーリングを消化。「オリンピックに出ているし、キャリアのある選手で、そんなに簡単には崩れない。粘っこく崩していくことが大事。中で戦うことが増えるのかなと想定している」そうで、ロサンゼルスでスパーリングを重ねながら細かい技術、戦術を詰めていく予定だ。

 前回アメリカでタイトルを獲得したときは「自分が噛ませ犬だった」と認識しているが、今度はチャンピオンとしてアメリカに乗り込む。「これが伊藤雅雪というエキサイティングな試合を見せたい」と伊藤。大きな夢に向かって新たな一歩を踏み出す。

ロマチェンコが3団体統一に意欲 今週末クローラ戦

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 ライト級のWBAスーパー&WBO統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と元WBA同級王者の挑戦者アンソニー・クローラ(英)が10日(日本時間11日)、ロサンゼルス市内で記者会見した。試合は12日(同13日)、同地のステイプルズ・センターでゴングとなる。

王者ロマチェンコ(左)と番狂わせを狙うクローラ

 最も優れた現役ボクサーとの呼び声高い“ハイテク”ロマチェンコが2年ぶりにロサンゼルスに登場。会見では「クローラはディフェンシブなスタイル。そのディフェンスを崩すことがカギになる。私はアグレッシブに攻めて、たくさんのパンチを打ち込まなければならない」と決意を口にした。

 WBC同級王者マイキー・ガルシアとの対戦については「みんなそれを聞くけど、彼は135ポンド(ライト級)を作れるのか? もし作れるなら私は準備ができている」と発言。ウェルター級に進出してIBF王者エロール・スペンスJr(米)にキャリア初黒星を喫したガルシアに疑問の目を向けた。

 4団体統一を目指すロマチェンコはこの試合に勝てば、次戦でIBF同級王者リチャード・コミー(ガーナ)との統一戦に向けて動くと見込まれる。

 元王者のクローラは16年5月、ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)に王座を奪われて以来の返り咲きを狙う。不利が予想される中、「私のキャリアで最も重要な試合になる。リングにすべてを置いてくる用意ができている」と抱負を語った。

 試合はロマチェンコを将来のターゲットにしているWBO世界S・フェザー級王者の伊藤雅雪も観戦予定。試合の模様は13日(土)午前11時からWOWOWで生中継される。Photo: Mikey Williams /Top Rank

吉野修一郎が圧巻の4連続KO防衛 日本ライト級戦

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 日本ライト級タイトルマッチが11日、後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」のメインで行われ、王者の吉野修一郎(三迫)が指名挑戦者のアクセル住吉(関門JAPAN)に7回2分12秒TKO勝ち。4度目の防衛に成功した。試合の模様は13日(土)26時からフジテレビで放映される。

最後は逆ワンツーでタフな住吉を倒した

 アマ104勝20敗、プロ入り後も無敗の吉野が“関門のトラフグ”住吉を迎えた。吉野はフットワークとカバーリングで住吉の攻撃をかわしながらジャブで距離をコントロールし、徐々に右、左ボディにつなげていく。

 3回に入ると、吉野はジャブに加えて力強い右ストレート、左フックを次々に打ち込み、4回もボディ打ちも織り交ぜて攻め立てた。住吉は果敢に打ち返し、カウンターのボディ打ちなども駆使してベルトへの執念を見せるももの、顔の腫れはひどく、試合は完全に王者ペース。5回終了時の採点は48-47、49-46、50-45で吉野がリードした。

「次のステージにいきたい」と吉野。OPBFも一つのターゲットだ

 吉野は6回、勝負を決めに出て住吉に襲い掛かった。吉野の強打を被弾し続ける住吉はガッツを見せたが、7回に右ストレートからの左を食らってダウンしたところでストップとなった。

 吉野は10勝8KO。15年4月、OPBFタイトルマッチで中谷正義(井岡)に敗れて以来の黒星となった住吉は11勝3KO5敗3分。

吉野の話「相手はランク1位ですごく気合いが入っていた。そのおかげで僕も強くなれたと思う。そろそろ違うステージにいきたい。OPBF王者の中谷選手? 日本ではライト級で一番だと思うので、やってみたい気持ちはある。統一戦としてやったら面白いと思います」

塚田の粘りにあいながら再起戦を飾った永田(左)

◇S・ライト級8回戦
永田大士(三迫)[3-0(80-72、79-72、78-74)]塚田祐介(角海老宝石)
 日本S・ライト級6位のサウスポー永田は昨年10月、OPBF同級王者の内藤律樹(E&Jカシアス)に善戦しながら敗れて以来のリング。長身の元ランカー塚田に対し、初回から鋭く踏み込んで左と右フックを打ち込んだ。

 試合をコントロールする永田は5回、左を立て続けに決めると、塚田は尻もちをつくダウン。勝負あったかに見えたが、永田はここで仕留められず、塚田に最後まで粘られた。永田は12勝5KO2敗1分。最終回に右を当てて盛り上げた塚田は9勝3KO7敗。

川崎(左)は終盤追い上げられたが逃げ切った

◇ウェルター級8回戦
川崎真琴(RK蒲田)[2-1(78-75、77-76、75-78)]出田裕一(三迫)
 日本ウェルター級10位の川崎は出入りのボクシングで左フック、右ストレートを断続的に決めて優位に立った。しかし中盤から元ランカーの出田が追い上げ、距離を詰めてショートパンチで川崎に迫ったのの、惜しくも届かなかった。川崎は11勝2KO7敗1分。10連敗の出田は13勝7KO14敗1分。

ホープの芝はパワーの差を見せつけて2回TKO勝ち

◇日本ユースL・フライ級予選6回戦
芝力人(RK蒲田)[TKO2回53秒]佐宗緋月(T&T
 近大出身の芝のパワーが炸裂。2回に打ち合いを仕掛けて右をねじ込むと佐宗がグシャリ。さらにダウンを食わせてフィニッシュした。王座決定戦で佐藤剛(角海老宝石)と対戦が決まった芝は3勝2KO。佐宗は10勝3KO6敗1分。

◇日本ユースS・バンタム級予選6回戦
野村健太(仲里)[KO2回1分22秒]飯見嵐(ワタナベ)
 長身の野村が初回からジャブを決め、2回に右アッパーから左フックのコンビネーションで飯見をキャンバス送り。さらに右ストレートでダウンを奪ったところでタオルが投入された。野村は6勝3KO2敗。飯見は7勝7KO2敗。

◇ライト級6回戦
松本北斗(REBOOT)[3-0(58-56×2、59-56)]龍神佳輝(ワタナベ)


ロマチェンコ圧倒的優位予想 あすクローラ戦

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 米ロサンゼルスのステープルズ・センターで明日12日(日本時間13日)ゴングが鳴るWBA“スーパー”&WBO統一ライト級タイトルマッチの計量が11日行われ、2冠統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が134.4ポンド(60.96キロ)、挑戦者WBA1位アンソニー・クローラ(英)が134.8ポンド(61.14キロ)を計測。リミット135ポンドに合格した。

リナレス(左)とクローラ、右奥はハーン氏

 WBAの指名挑戦者として挑むクローラ(32)はホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)に連敗後3連勝。しかしリナレスをストップしてライト級王座に就いたロマチェンコとは分が悪い。「勝てばイギリスのボクシング史で最大の番狂わせの一つになるだろう。家族を含めた人生がガラリと変わるに違いない」とコメント。しかし賭け率は18-1と圧倒的にロマチェンコに傾いている。

 ロマチェンコ(31)はリナレス戦後、昨年12月ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)に3-0判定勝ちでWBO王座を吸収。IBF王者リチャード・コミー(ガーナ)との3冠統一戦を筆頭に、さまざまな試合オプションがあるだけに、どんなパフォーマンスを披露するか注目される。

L・ヘビー級進出初戦のラミレス(左)とカーペンシー

 セミ格ではWBO・S・ミドル級王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)がL・ヘビー級進出。アドニス・スティーブンソン(ハイチ=カナダ)に挑戦歴があるトミー・カーペンシー(米=33)と12回戦。計量で両者とも174.6ポンド(79.20キロ)をマーク。ラミレス(27)はS・ミドル級王座をまだ保持している。

 主催はトップランクで試合の模様はESPN+で放送される。日本では13日午前11時からWOWOWが生中継する。Photos by Ed Mulholland, Mikey Williams

■ライト級世界王者

WBAスーパー ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

WBC マイキー・ガルシア(米)

IBF リチャード・コミー(ガーナ)

WBO ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

ムンギアvsホーガン最終会見 WBO・S・ウェルター級

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 13日(日本時間14日)メキシコ・モンテレーのアレナ・モンテレーで行われるWBO・S・ウェルター級タイトルマッチの会見が11日開催され、王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)、1位の指名挑戦者デニス・ホーガン(豪州)が抱負を語った。試合はゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)とメキシコのサンフェル・プロモーションズの共同プロモート。全米にはストリーミング配信サービスDAZN、メキシコにはTVアステカが中継する。

デラホーヤ氏をはさんでムンギア(左)とホーガン

 昨年5月、サダム・アリ(米)を倒して戴冠したムンギアは早くも4度目の防衛戦。V3戦では日本の井上岳志(ワールドS)を退けた。「この1年でたくさんの経験を積んだ。今回はベターなスキルを磨いた自分を披露したい。デニス・ホーガンに言いたい。タイトルはメキシコに留まると」とコメント。

 対するホーガンはアイルランド人で豪州在住。TJ・ドヘニー(アイルランド=IBF・S・バンタム級王者)と背景が同じ。「アイルランドもオーストラリアもメキシコもボクシングが盛んな国。ファンの目が肥えている。そこで戦えることに誇りを感じる。土曜日、私は勝つ」(ホーガン)

 会見はGBPのオスカー・デラホーヤ、サンフェルのフェルナンド・ベルトラン両トップが進行役。セミ格ではデラホーヤ氏のいとこでS・バンタム級上位のディエゴ・デラホーヤ(メキシコ)がエンリケ・ベルナチェ(メキシコ)とフェザー級10回戦を行う。デラホーヤはこれまで2度、減量失敗で試合をキャンセルしており、明日の計量とコンディションが注目される。Photo:Tom Hogan-Hoganphotos/Golden Boy

山中慎介の冠大会 バンタム級トーナメント開催

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 DANGANが主催する賞金マッチ「山中慎介バンタム級トーナメント(仮)」の開催が決まり、元WBCバンタム級V12王者の山中慎介氏とDANGANの古澤将太プロモーターが12日、都内で記者会見を開いた。

大会には山中氏も参加して盛り上げる。右は古澤氏

 大会は層の厚いバンタム級で若手の育成を目的にしたもの。出場できるのはA級選手で、ランカーやアマで実績のある若手選手による8人のトーナメントを予定しており、優勝すると賞金100万円のほか、世界ランカーとの対戦が計画されている。日本チャンピオンも出場可能だ。

 自らも2007年にA級トーナメントで優勝して日本ランキング入り、日本タイトル挑戦に結び付けた経験を持つ山中氏は「こういうトーナメントは選手にとってもメリットがある。世界を獲るための登竜門になればいいと思っている」と語り、バンタム級選手たちに参加を呼び掛けた。

 古澤プロモーターは「日本のボクシングはバンタム級の歴史があり、名チャンピオンが数多く生まれている。象徴的な存在である山中さんにアンバサダーをお願いした」とその狙い説明。

 現在は選手数が減り、実力のある選手ほど日本人との試合が組みにくくなっている。そうした中、強豪相手だと対戦を尻込みしがちなケースでも「賞金トーナメントなら出場しやすい」との事情もあるという。

 予選(6回戦)は7月23日、準決勝(8回戦)は10月31日、決勝は来年1月(同)に行われる。出場申し込みの締め切りは5月15日で、5月中に組み合わせが発表される。

越川孝紀が日本S・ウェルター級挑戦者決定戦に前進

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「ザ・グレイテストボクシングvol.33」が12日、後楽園ホールで開催され、メインのS・ウェルター級8回戦は、日本同級3位の越川孝紀(セレス)がジョスマル・ケフイ(インドネシア)にTKO5回24秒。秋に予定される日本タイトル挑戦者決定戦に前進した。

 習志野高、駒澤大出身の越川は初回からワンツー、左ボディでアグレッシブに背の低いケフイを攻めた。ケフイはそれなりに被弾しながらも手を出して対抗した。

 やや打ち疲れてきた越川5回にネジを巻きなおし、右を決めて連打を打ち込んだところでストップとなった。越川9勝6KO1敗。ストップに不満を表したケフイは18勝11KO10敗。

◇S・フェザー級8回戦
三瓶数馬(協栄)[2-0(77-75×2、76-76)]大坪タツヤ(T&T)
 日本フェザー級7位の大坪と日本S・フェザー級12位のサウスポー三瓶の対戦。初回、三瓶がいい左ボディを決めると、大坪も左フックでやり返し、試合はスタートからヒートアップした。

 2回以降、三瓶は左ストレート、右フックにボディ、大坪も左右フックにボディ攻めで互いにパンチをヒットし合う展開。ともに譲らず打撃戦は最後まで続いた。わずかな差ながら、より相手にダメージを与えたのが大坪、より有効打が多かったのが三瓶というイメージだった。三瓶は17勝7KO5敗。大坪は13勝4KO10敗1分。

◇フライ級8回戦
薮崎賢人(セレス)[TKO6回1分38秒]興法裕二(新日本木村)
 サウスポー対決は初回、薮崎がカウンターで左ストレートを決めてダウンを奪う立ち上がり。2回以降、興法が先手を獲って追い上げたが、6回に薮崎の左が再び火を噴き、興法がキャンバスに沈んだ。途中攻めあぐねながらTKO勝ちの薮崎は7勝5KO2敗1分。興法は8勝1KO5敗2分。

◇フェザー級6回戦
中川公弘(ワタナベ)[3-0(57-56×2、58-55)]河野洋佑(新日本木村)
 初回に右アッパーを決めて河野からダウンを奪った中川は、その後もフェイントを駆使して河野を翻弄。終盤の河野の追い上げをしのいで勝利した。2年ぶりに後楽園ホールで勝利の中川は7勝3KO4敗2分。日本フェザー級18位の河野は13勝7KO9敗2分。

シールズvsハンマー あす女子ミドル級“6冠戦”

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 米ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで明日13日(日本時間14日)挙行される女子のビッグマッチ、ミドル級3冠を保持するクラレッサ・シールズ(米)vs同級WBO王者クリスティーナ・ハンマー(ドイツ)の計量が12日行われ、IBF・WBA・WBC世界ミドル級王者シールズ(24)が159ポンド1/2(72.35キロ)、ハンマー(28)が159ポンド(72.12キロ)を計測。リミット160ポンドをクリアし明日のリングを迎える。

女子ビッグマッチ、シールズ(左)とハンマー

 アマチュアでロンドン、リオデジャネイロ五輪ミドル級連覇のシールズはプロでこれまで8勝2KO無敗。IBF・WBCのS・ミドル級王座を皮切りにベルトを獲得し、ミドル級で早くも3ベルトを手中にした。

 3戦前に一度ダウンを喫した以外はほぼ完ぺきな内容で勝利を重ねている。ただハンマーはこれまでの相手とレベルが違うだけに明日の試合では結果と内容が問われる。

 プロキャリアで勝るハンマーは今回が米国2戦目。カザフスタン出身でドイツ在住。WBOミドル級王座を9年前から保持し、ヨーロッパを代表する女子選手。近年リングに上がる回数が減っているが今年2月にTKO勝ちしており、人気選手同士の対決に意欲を燃やしている。

 なお上記4王座のほか、リング誌ベルト、WBC名誉王座が決定戦として争われるため、勝者は6冠を手にする。

 オフィシャル陣は女性レフェリーのスパーキー・リー(米)、ジャッジも当初全員女性が担当する予定だったが、最終的に男性が抜擢された。レニー・カーター(米)、グイド・カバレリ(イタリア)、ロビン・テイラー(米)の3氏。Photos:Stephanie Trapp/SHOWTIME

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