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Channel: Boxing News(ボクシングニュース)
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今野裕介が中国で劇的TKO勝ち 山内涼太は敗れる

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 30日上海の普陀体育館で挙行された「日中対抗戦」は日本の1勝3敗1分。メインイベントのWBAアジアS・ライト級タイトルマッチは、今野裕介(角海老宝石)が王者バイシャンボ・ナスイウラ(中国)に11回逆転TKO勝ち。対抗戦で日本勢に唯一の勝利をもたらした。

今野は中盤押されたものの、11回に試合を決めた

 最後の最後に今野が決めた。バイシャンボとの一戦は激闘。初回見事な右ストレートでダウンを奪った今野だが、若いバイシャンボは回復し、荒々しく叩きつける左右パンチで挽回する。今野も左ジャブ、フックを差し込みながら、我慢比べの展開だった。

 中盤を失った今野は9回に相手を効かせてチャンスを作り、迎えた11回、左フックを腹から顔面へのダブルで打ち込むと、バイシャンボが横倒しに。カウントアウト寸前で立ち上がったバイシャンボだがダメージを抱えており、レフェリーが試合終了を宣した。10回までのスコアは3ジャッジが3点差でバイシャンボ優勢だった。

 殊勲の今野は「勝ったからよかったけど、もうスタミナも残っていなかった」とドラマチックな勝利を噛みしめた。10回終了後のインターバルでセコンドの指示を受け、左主体の攻めにチェンジした作戦が的中。「気持ちいいです」と喜んだ。

 今野は19戦目(15勝8KO4敗)で初のタイトルを獲得、「あまり意識していなかったけど、いざベルトを巻かれたらうぉっと思いました。いいもんですね」としみじみ語っていた。WBA15位のバイシャンボは15勝6KO3敗1分。

山内(左)はダウン応酬の激戦。惜しくも届かなかった

 セミで行われたWBAインターナショナル・フライ級王座決定戦は、ウラン・トロハズ(中国)が山内涼太(角海老宝石)に12回3-0の判定勝ち。山内はプロ5戦目でのタイトル奪取と世界ランク獲りに失敗した。スコアは115-112に117-109が2者。

 角海老期待の山内は3回にトロハズの右アッパー―を浴びてダウン。苦しい序盤となったが、6回に左ボディショットでトロハズを倒し返す。辛くも続行を許されたトロハズはかなり腹が効いており、山内にとっては千載一遇のチャンスだった。

 しかしこのチャンスをものにできず、トロハズも徐々に復活。山内は時折いいパンチを打ち込んだが、脚とクリンチも使うトロハズに決定的な追撃打を見舞うことはできなかった。WBO13位のトロハズは11勝5KO3敗1分。山内は初黒星。

 ほかに日中対抗戦に出場したS・フライ級の前川龍斗(K&W)は負傷判定負け。ライト級の五十嵐康次(UNITED)は2回TKO負け。ウェルター級の安井誉(森岡)は引き分けだった。


小原佳太は判定負け IBFウェルター級挑戦者決定戦

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 IBFウェルター級挑戦者決定戦が30日(日本時間31日)、米フィラデルフィアの2300アリーナで行われ、同級5位の小原佳太(三迫=写真)は同4位クドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)に0-3判定負け。王者エロール・スペンスJr(米)への挑戦権獲得はならなかった。

小原(右)は不利予想を覆すことができなかった

 最終スコアは118-110、117-111、115-113でアブドカクロフの手が挙がった。小原は自身のブログで「後半にかけてロッキーのようなガッツが出せなかったのも敗因だと思いますが、全体的に見てコントロールされ世界の壁は厚かったです」と感想を述べた。https://ameblo.jp/9-03/entry-12450830655.html

 32歳の小原は16年9月のIBF・S・ライト級タイトルマッチ以来となる2度目の世界挑戦を狙ったが、これで大きく後退となった。戦績は20勝18KO4敗1分。

 アレーシアのクアラルンプールに居住する25歳のアブドカクロフは16勝9KOで無敗をキープ。初の世界挑戦に大きく前進した。

ゴズディクは5回TKOでベルトを守った

 メインイベントのWBA世界L・ヘビー級タイトルマッチは、王者アレクサンドル・ゴズディク(ウクライナ)が挑戦者8位ドウドウ・ヌグンブ(コンゴ)に5回58秒TKO勝ちした。

 試合は5回、ヌグンブが右足を痛めた様子で棄権するという幕切れだった。ゴズディクは17勝14KO。ヌグンブは38勝14KO9敗。Photos/SUMIO YAMADA

アコスタが前王者ロペス下しV3 WBO・L・フライ級

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 WBO世界L・フライ級タイトルマッチが30日(日本時間31日)、米インディオのファンタージ―・スプリングス・リゾート・カジノで行われ、王者アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)が前WBC王者の挑戦者ガニガン・ロペス(メキシコ)に8回1分55秒TKO勝ち。3度目の防衛に成功した。

8回に試合を決めたアコスタ、統一戦にも期待だ

 3連続KO防衛の強打者、アコスタは20勝20KO1敗。唯一の黒星は17年5月、当時WBO・L・フライ級王者だった田中恒成(畑中)に判定負けしたもの。

 37歳のロペスは17年5月に拳四朗(BMB)に王座を奪われ、翌年の再戦でも敗北。世界戦3連敗となり、戦績は35勝19KO9敗。

■L・フライ級世界王者

WBAスーパー 京口紘人(ワタナベ)
WBA正規 カルロス・カニサレス(ベネズエラ=V1)
WBC 拳四朗(BMB=V5)
IBF フェリックス・アルバラード(ニカラグア)
WBO アンヘル・アコスタ(プエルトリコ=V3)
※アルバラードは5月19日、小西伶弥(真正)とV1戦。

デラホーヤ氏とカネロに祝福されるGBP期待のガルシア

 メインのライト級10回戦は、ゴールデンボーイプロモーションズ期待の20歳、WBO1位にランクされるライアン・ガルシア(米)がホセ・ロペス(プエルトリコ)に2回終了TKO勝ち。デビューあらの連勝を18(15KO)に伸ばした。ロペスは20勝14KO4敗1分。Photos from Tom Hogan-Hoganphotos/Golden Boy

小浦翼が12回TKO負け、OPBFミニマム級王座陥落E&Jカシアスジム15周年記念大会

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 OPBFミニマム級タイトルマッチが31日、横浜市の大さん橋ホールで行われ、チャンピオンの小浦翼(E&Jカシアス)が挑戦者13位リト・ダンテ(比)に12回1分18秒TKO負け。4度目の防衛に失敗し、デビューからの連勝記録も14(9KO)で止まった。

 WBC3位を筆頭に4団体で世界ランク入りの小浦が地元で凱旋試合。軽快なフットワークからジャブ、左ボディといつも通りの動きは最初だけで、小柄はダンテにプレスをかけられると、右フックや右アッパーを細かく被弾。ダンテは小浦の打ち終わりに右を徹底して狙った。

 受けに回った小浦は、左右のボディ打ちで立て直しを図る。4回を終わっての採点は、ジャッジ2人が38-38×2、もう一人は39-37でダンテを支持した。

 中盤も小浦はフットワークを生かした出入りのボクシングをあまりせず、近距離の攻防に身を投じ続けた。ボディや右ストレートを決めるシーンもあるが、先手を取って攻めるダンテの右、連打を浴びるシーンが少なからずあり、どうにも波に乗れない。8回を終わってダンテが77-75×2、78-74でリードした。

 小浦はいいパンチを決めても、そのあとにやり返される、というパターンを繰り返した。終盤も攻めたが、被弾が多い。逆転を狙った最終回、ダンテの連打を浴びて、ロープにもたれかかったところでストップとなった。小浦は14勝9KO1敗。ダンテは16勝8KO10敗4分。

 イベントは元日本&東洋ミドル級王者、カシアス内藤会長が開くE&Jカシアスジム15周年記念大会として行われた。

 カシアス会長の次男、内藤未来がセミでタイ人選手を寄せ付けずに快勝。長男でOPBF・S・ライト級王者の内藤律樹は世界ランカーの近藤明広(一力)とのスパーリングを披露して大会を盛り上げた。

 前座では、日本フェザー級15位の溜田剛士(大橋)が昨年12月にTKO負けした丸田陽七太(森岡)戦以来のリングで勝利。日体大出身の川端嗣穂(ワタナベ)がB級デビュー戦に勝利した。

◇ライト級6回戦
内藤未来(E&Jカシアス)[KO2回1分47秒]ピロム・ケンプーキアオ(タイ)

◇フェザー級6回戦
溜田剛士(大橋)[TKO6回1分42秒]レオリオ・アリザラ(比)

◇フライ級6回戦
川畑嗣穂(ワタナベ)[TKO2回35秒]ナッチャポン・ウィチャイタ(タイ)

井上尚弥が山中湖合宿 3日半で100キロ走り込み

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 WBA世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が1日、山梨県の山中湖で走り込みの短期キャンプに入った。4日の午前中までに100キロを走り込むスケジュールで、5月18日(日本時間19日)英グラスゴーで行われるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝に備えた。

「あと1ヵ月半、あっという間ですよ」と井上

 弟のWBCバンタム級暫定王者、井上拓真と行うキャンプは「合宿に入る前は気持ちがへこむくらいきつい。そこを乗り越えるだけで気持ち的に強くなる」と本人が表現する試合1ヵ月半前の恒例行事だ。

 今回は熱海や2月のグアムと違って砂浜がないため「3日で100キロ走らせる」(高村淳也トレーナー)という内容。これに階段ダッシュなどがふんだんに織り込まれるのだから、世界王者といえども「へこむ」のは無理もない。

拓真と走り出した井上、このあと吹雪に…

 初日は午前中に山中湖を1周(13.6キロ)、400段の階段ダッシュをこなしたが、午後はロードワークの途中で吹雪に見舞われ、水泳トレーニングに切り替えた。

 この合宿が終われば再びジムワークに入る。「あと1か月半。この合宿が終わって、スパーに入って、あとは体重調整。あっという間ですよ」と井上。IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との大一番まで一気に突っ走る。

渡部あきのりOPBF戦延期 横浜の興行でリング事故

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■元ウェルター級日本&OPBF王者の渡部あきのり(角海老宝石)が出場予定だったOPBF・S・ウェルター級タイトルマッチ(4.14韓国ソウル)が延期に。王者リー・ジョンキョン(韓)のけがによるもの。新たな日程は7月以降になる見通し。

■3月31日、横浜の大さん橋ホールで行われたイベントで、フェザー級6回戦に出場して6回1分42秒TKO負けしたレネリオ・アリザラ(比=13勝5KO8敗3分)が試合後、横浜市内の病院に救急搬送。右急性硬膜下血種で開頭手術が施された。4月1日現在、経過観察中。

4.1協栄会 酒井孝之が高田朋城とのタフファイト制す

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 1日後楽園ホールの「協栄会」のメインはOPBFライト級13位の酒井孝之(協栄)が高田朋城(ワールドS)に3-0の判定勝ち。スコアは78-74が2者に77-76。酒井はランキング入り初戦を白星で飾った。

OPBFランカー酒井(右)は攻め続けて勝利

 試合はノンストップアクションの8ラウンズだった。互いに近距離を選択し、とにかく手を出しまくる。サイズの大きな高田がアッパーを好打すれば、酒井は浮きがちになる重心を押さえ込んで右クロス、左ボディショットを叩き込んだ。

 5回に酒井は高田のヒットで鼻血を出したが、手数を落とすどころか6回さらにペースを上げてまとめる。高田も最終8回は酒井にクリンチを強いるなど、終始好打応酬のタフファイトだった。酒井は9勝6KO1敗2分、高田は6勝3KO5敗2分。

 また、前座の東日本新人王フェザー級予選で、亀田3兄弟のいとこ亀田京之介(協栄)が稲森卓也(川崎新田)に3回TKO勝ち。初戦を突破した。

石井は5回、ヤノングの強打に沈んだ

◇ライト級8回戦
レイモンド・ヤノング(フィリピン)[KO5回2分6秒]石井龍輝(船橋ドラゴン)
 サウスポーの石井は9勝中8KO(4敗1分)のヤノングをフットワークを使ってジャブ、アッパーなどでさばいていた。じりじりと迫るヤノングは追いきれない印象だったが、5回に右強打からの追撃で石井をダウン。石井はカウントアウトされた。石井は9勝5KO4敗。

◇S・バンタム級6回戦
石川春樹(RK蒲田)[判定3-0]アルビン・メデュラ(フィリピン)

◇ライト級6回戦
櫻井孝樹(SRS)[判定3-0]佐々木悟(古口)

◇L・フライ級6回戦
櫛部好充(K&W)[負傷判定5回]阿部義樹(元気)

クリチコ復帰!? 母国メディアが4月1日に悪ノリ

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 元統一ヘビー級王者で無敵を誇ったウラジミール・クリチコ(ウクライナ)がカムバックを決意した──1日(日本時間2日)ウクライナのウェブサイトが発信した。期日は5月25日。対戦相手は発表されていないが、同国の首都キエフのオリンピック・スタジアムが会場に予定された。

復帰はしない

 ニュースでは、クリチコは復帰にあたりストリーミング配信サービスDAZNと3試合の契約を結んだことと報じられた。総額が約1億2000万ドル(約132億円)と伝えられ、これはヒューリーが2月、トップランク&ESPNと締結した大型契約を上回る。

 しかしこの突然のニュースはエイプリルフールのジョークだったことが、発信元のSportsarena.comから明かされた。

 もし実現すれば、ヘビー級は5月18日ニューヨークでWBC王者デオンタイ・ワイルダー(米)vsドミニク・ブラジール(米)、同25日にクリチコの復帰戦、6月1日ニューヨークでアンソニー・ジョシュアvsジャーレル・ミラー(米)、6月15日ラスベガスでタイソン・ヒューリーvsトム・シュワルツ(ドイツ)が予定され、ひと月のうちに主役たちが一堂に登場することになったはず……。

 ホットなヘビー級戦線に大型契約を連発するDAZNを絡めたこともあり、ニュースを真面目に信じて記事を載せたメディアも。発信元はしてやったり!?


プロ元世界王者の名城信男氏 近大監督に正式就任

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 元WBA世界S・フライ級チャンピオンの名城信男氏(37歳)が母校の近大ボクシング部監督に1日付けで就任した。

既に現場で指導を再開している名城氏

 名城氏は2014年に現役を引退後、近大のヘッドコーチに就任。現場で選手を指導していたが、16年にアマチュア資格がないまま試合会場で選手の練習相手を務めたことを理由に、日本ボクシング連盟から試合会場への出入り禁止などの処分を科された。その後、連盟の体制が変わり、アマチュア登録が認可された。

 プロの元世界王者が現場で選手を指導する監督に就くのは異例。アマで活動する元プロ世界王者としては、元WBC世界L・フライ級チャンピオンの中島成雄氏が母校、駒澤大のOB会長兼総監督を務めているケースがある。

 名城氏は06年7月、プロ8戦目でWBA王座を奪取。これは辰吉丈一郎に並ぶ当時の世界タイトル獲得の国内最速タイ記録だった。2度目の防衛戦で敗れたものの、08年に同王座に返り咲き、2度の防衛を成功させた。

WBO4位の赤穂亮 不完全燃焼の負傷判定勝ち

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 WBOバンタム級4位、IBF・S・バンタム級11位にランクされる赤穂亮(横浜光)が2日、後楽園ホール「A-SIGN BEE vol.19」のメインに登場。56.0キロ契約8回戦で、日本S・バンタム級20位の藤岡飛雄馬(宮田)に5回55秒負傷判定勝ちした。スコアは2-0(50-46、49-47、48-48)だった。

 前日本バンタム級王者で、2度の世界挑戦経験を持つ赤穂がサウスポー藤岡を迎えての一戦。赤穂は初回からパワフルな左ボディ、左右のフックを打ち込んでいったが、藤岡もこれをブロックしながらジャブ、左ストレートでひるまずに対抗。赤穂は2、3回、偶然のバッティングで左目上部から出血した。

 やや空転気味の赤穂は4回、左アッパーを決めて藤岡を下がらせて畳みかけたが、5回にみたびバッティングで赤穂が眉間をカット。これが原因で試合は終わった。赤穂は34勝22KO2敗2分。藤岡は10勝1KO8敗1分。

◇L・フライ級8回戦
高橋悠斗(K&W)[TKO1回1分36秒]中山祐太(勝又)
 日本ミニマム級1位の高橋はスタートから先手を取ってジャブ、右ストレート、左ボディとテンポよく攻撃。ラウンド中盤、右ストレートをきれいに決めて中山をキャンバス送り。立ち上がったところに左フックを決めてフィニッシュした。

 快勝の高橋は10勝5KO4敗。リング上から「日本チャンピオンの田中(教仁=三迫)選手からダウンを奪ったけど、2か所眼窩底骨折して負けた。借りを返させてください」とタイトル挑戦をアピールした。中山は連敗で6勝3KO3敗1分。

◇ライト級8回戦
中川祐(竹原&畑山)[TKO6回30秒]有馬啓祐(一力)
 パンチ力で勝る中川は3回からサウスポー有馬に右を当て始めた。5回に右アッパー、右ストレートで好機を作ると6回、離れ際に右アッパーを一閃、有馬がひっくり返り、即ストップとなった。連敗脱出の中川は8勝4KO4敗1分。35歳のベテラン有馬は9勝1KO13敗1分。

◇バンタム級8回戦
若松竜太(勝又)[TKO5回2分35秒]中村雅敏(一力)
 両者ともに初回から距離を詰め、互いによく手を出した。ともに有効打を重ねながら、相手によりダメージを与えたのは若松。4回に左アッパーで中村の腰を折ると、5回に連打したところでストップ。若松は09年3月、デビュー2戦目で中村に初回KO負け。10年越しのリベンジとなった。戦績は12勝9KO14敗1分。中村は7勝4KO10敗。

江藤光喜がWBO挑戦者決定戦 5.25フロリダメインは伊藤雅雪の世界V2戦

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 WBO・S・フライ級5位の江藤光喜(白井・具志堅S)が5月25日、米フロリダ州キシミーでWBO同級6位ハビエル・シントロン(プエルトリコ)とWBO同級挑戦者決定戦を行うことになった。当日のメインイベントはWBO世界S・フェザー級王者の伊藤雅雪(伴流)で、挑戦者11位のジャメル・へリング(米)と2度目の防衛戦を行う。

アメリカで大一番を迎える江藤

 31歳の江藤(24勝19KO4敗1分)は2013年8月、タイでWBAフライ級暫定王座を獲得。その後、OPBF王座を獲得し、15年11月にはWBC世界S・フライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)に挑戦して敗退した。

 再起後は7連勝をマークして世界再挑戦のチャンスをうかがっていた。このたびアメリカのオールスターボクシングと複数年契約を結び、今回の挑戦者決定戦にたどりついた。

 24歳のシントロンはプエルトリコ代表としてロンドン五輪とリオデジャネイロ五輪に出場。17年4月にプロに転向し、期待にこたえて無傷の10連勝(5KO)をマークしている。デビュー戦と2戦目をキシミーで戦っており、準ホームに江藤を迎える形だ。

 WBO・S・フライ級は、昨年大みそかに井岡一翔(reason大貴)との王座決定戦を制したドニー・ニエテス(比)のベルト返上で王座は空位。1位アストン・パリクテ(比)と2位の井岡による王座決定戦が有力となっている。

5.13世界戦の黒田雅之 地元Jリーグの川崎Fが応援

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 IBF世界フライ級タイトルマッチ(5.13後楽園ホール)で王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑戦する同級4位の黒田雅之(川崎新田)が3日、同じ川崎を本拠地とし、今回の世界戦に協賛するサッカーJ1の川崎フロンターレ事務所を表敬訪問した。

左から新田会長、黒田、藁科社長

 黒田はフロンターレの藁科義弘社長から背番号「96(クロ)」のユニホームを贈られ、集まった職員たちの前でミット打ちを披露。「世界王者になって一緒に川崎を盛り上げていきたい」と決意表明した。

 地域密着をジムポリシーに掲げる川崎新田ジムとフロンターレは10年前からイベントなどで交流を続けており、6年前に等々力アリーナで行われた黒田の世界初挑戦でも、川崎サポーターが応援に駆け付けた。今回は100人の応援団を募集しており、間もなく定員に達するという。

96(クロ)番ユニホームでミット打ちを披露する黒田

 川崎フロンターレはJ1を2連覇中。新田渉世会長は「2連覇中の勢いにあやかりたい」と、川崎からの世界奪取を宣言。黒田は5日、等々力競技場で行われるセレッソ大阪戦のハーフタイムでファンにあいさつする。

5.8元王者の小國以載“世界前哨戦”はIBF7位と5.4佐川遼が比遠征、5.10栗原慶太はOPBF初防衛戦

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■5月8日の後楽園ホール「SLUGFEST」で“世界前哨戦”を予定する元IBF世界S・バンタム級王者、小國以(角海老宝石)の相手がIBFバンタム級7位スックプラサード・ポンピタック(タイ)に決定した。

日本で久我勇作(ワタナベ)、田中一樹(グリーンツダ)に敗れているポンピタックは22勝14KO9敗。IBFパンパシフィック・バンタム級王座を保持している。

■東農大出身のホープ、日本フェザー級6位の佐川遼(三迫=6勝4KO1敗)が5月4日、フィリピンでWBAアジアS・フェザー級シルバー王座に挑戦。王者アル・トヨゴン(比=10勝6KO2敗1分)は1月、石井龍誠(伴流)に勝利して同王座の防衛に成功している。

■OPBFバンタム級王者の栗原慶太(一力)が5月10日、後楽園ホール「A-SIGN BEE」で挑戦者9位ワルリト・パレナス(森岡)と初防衛戦。井上尚弥(大橋)への世界挑戦経験もあるパレナスは26勝23KO9敗1分。昨年12月、大阪での王座決定戦で戴冠し、凱旋防衛戦となる栗原(13勝11KO5敗)と強打者対決となる。

当日は日本S・ウェルター級王者、新藤寛之(宮田)がチャンピオンカーニバルで指名挑戦者の松永宏信(横浜光)と防衛戦。ダブルタイトルマッチとなる。

亀田和毅vsレイ・バルガス WBC・S・バンタム級戦合意

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 WBC世界S・バンタム級暫定王者の亀田和毅(協栄=写真)と正規王者レイ・バルガス(メキシコ)の対戦交渉が合意に達した。対戦指令を出していたWBCが公式ホームページで伝えた。試合日時と場所は明らかにされていない。

 亀田は昨年11月、バルガスのけがに伴う暫定王座決定戦でアビゲイル・メディナ(スペイン)に勝利して同王座を獲得。2月にアメリカで行われたバルガスの防衛戦を視察し、リング上で対戦をアピールしていた。

 17年2月にベルトを巻いたバルガス(33勝22KO)はこれまで4度の防衛に成功。15歳でメキシコに渡った亀田(36勝20KO2敗)はアマチュア時代にバルガスに敗れており、リベンジを望んでいた。

■S・バンタム級世界王者

WBA ダニエル・ローマン(米=V3)
WBC正規 レイ・バルガス(メキシコ=V4)
WBC暫定 亀田和毅(協栄)
IBF TJ・ドヘニー(アイルランド=V1)
WBO エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)

 WBA王者ローマンとIBF王者ドヘニーは4月26日に米国で統一戦。WBO王者ナバレッテは5月11日、こちらも米国で前王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)とダイレクトリマッチが決定。また、前IBF同級王者の岩佐亮佑(セレス)がIBF挑戦権を獲得している。

JPBA理事会 他競技への関与のハードル下げる方針

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 日本プロボクシング協会(JPBA)の理事会が4日、都内で開かれ、4月1日付けで東日本協会の会長に就任した花形進会長がJPBA会長として正式に認められ、任期3年の花形体制がスタートした。

「ジムの練習生とプロ選手を増やしたい」と花形会長

 理事会では、社会貢献活動を強化していきたいという花形会長の方針もあり、新たに社会貢献委員会を設置。坂本博之(SRS)会長が委員長に就任した。坂本会長は理事にも就き、石井一太郎(横浜光)会長、柳光和博(RK蒲田)会長を合わせた3人が新たに理事となった。

 また、他のプロ競技への関与について意見を交わし、ハードルを下げていく方針を確認した。具体的には他の格闘技イベントでセコンドに入ることはNGとし、それ以外のテレビ解説、リングに上がってのプレゼンターなどは認めるという。

 日本ボクシングコミッション(JBC)ルールは、ライセンス保持者が他のプロ競技に関与することを禁止している。新田渉世事務局長は「いままでは窮屈だったので、ボクシングを広める意味でもオープンにしていこうということ。今後、JBCと協議していきたい」と説明した。


井上尚弥が米誌「フォーブス」の若き30人に選出

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■米経済紙「フォーブス」が2019年に世界に大きな影響を与える期待の30歳以下を特集。アジアのエンタテインメント&スポーツ部門の30人にWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が選ばれた。

日本勢はほかに女子テニス世界ランキング1位の大坂なおみ、競泳の池江璃花子が選出。大坂が30人の中で最も大きく取り上げられている。

その他の井上尚弥情報

■その井上が出場するワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝のチケットが発売中。井上は5月18日、英グラスゴーのSSEハイドロでIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦。大橋ジム関係では100人程度が現地で観戦する見込み。
https://worldboxingsuperseries.com/tickets/

■井上のメインスポンサーである映像配信サービスのひかりTVが『モンスター!井上尚弥 WBSS準決勝 100日の記録』を無料提供中。完全密着ドキュメンタリーは全4回。詳しくはホームページから。
https://www.hikaritv.net/sp/inouenaoya/index.html

■こちらは井上がイメージキャラクターを務めるグンゼ「ボディワイルド」のCM「ジブンを解き放て」メイキング映像。https://www.youtube.com/watch?v=ine0ZzUCJc8

【動画あり】日本SL級 細川バレンタインvs井上浩樹ベテランとホープの注目対決は当日券わずか

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 あす6日後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われる日本S・ライト級タイトルマッチの前日計量が日本ボクシングコミッションで行われ、王者の細川バレンタイン(角海老宝石)が63.2キロ、挑戦者1位の井上浩樹(大橋)が63.4キロでリミットの63.5キロをクリアした。

身長差は14センチ、王者の細川とホープ井上が激突

 3度目の防衛戦で最強挑戦者を迎える細川(24勝11KO6敗3分)は昨年3月、外資系金融機関を退社して以降、2部練習を取り入れて実力をアップ。「最初の1年を乗り切ろうと思って1年たった。(会社を辞めた)こっちのほうが充実している」との言葉通り、表情は自信に満ちていた。

 いまをときめく井上尚弥&拓真兄弟の従弟で元トップアマ、デビュー以来12連勝(10KO)をマークしている井上に関しては「強い、デカい」と高く評価。その上で「彼は僕くらいのレベルの選手とやったことはない。僕もサウスポーであの身長の選手とはやったことがない」と今回の試合が自分にとっても井上にとっても“未知の世界”であることを強調した。

 37歳のベテラン王者は「僕がファンの立場でも見てみたい試合。ふたを開けてみないと何が起きるか分からない」と試合そのものもしっかりアピール。チケットはほぼ完売で、わずかなに当日券を残すのみだ。

 一方、タイトル初挑戦となる井上もひょうひょうとした様子で「普段と変わらないですよ」と涼しい顔だったが、「でも、勝ちたい気持ちはいつもより強い」と本音もチラリと見せた。

 細川とは3年ほど前にスパーリングをしているが、「(あのときと)変わってなければチャンピオンになっていない」と参考にせず、「中に入らせないようにするだけ」と自らのボクシングを貫く決意。試合後は「パスポートを取りたい」と、日本王者になって尚弥のWBSS準決勝(5.18英グラスゴー)に乗り込む姿をイメージした。

辰吉寿以輝が11連勝 初の1回TKO勝ちに納得

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 大阪帝拳ジム主催の「第79回ドラマチックボクシング」は5日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で行われ、メインのS・バンタム級8回戦は、日本S・バンタム級21位にランクされている辰吉寿以輝(22=大阪帝拳)が松浦大地(30=ワタナベ)に初回2分7秒TKO勝ち、デビュー以来無傷の11連勝8KOをマークした。

 アンダーカードのフェザー級8回戦は、日本S・バンタム級17位のテイル渥美(渥美)が堤本京介(大阪帝拳)に右ストレートをヒットして4回TKOで下した。

快勝劇に辰吉は「必ず世界を獲る」とテンションを上げた

◇S・バンタム級8回戦
辰吉寿以輝(大阪帝拳)[TKO1回2分7秒]松浦大地(ワタナベ)
 辰吉が電撃パンチを浴びせ、127秒で試合を終わらせた。松浦がボディへの左ジャブで主導権を握りにきたが、辰吉はしっかり練習を積んでいる左ジャブを正確にヒットしてプレスをかけた。左ボディを食い込ませて、ロープに詰めると右フックをヒットしてダウンを奪った。

 立ち上がった松浦にパンチを集めて再びダウンさせると、ラッシュの手を緩めず松浦を青コーナーに押し込んで乱打、主審のストップと同時に松浦陣営からタオルが投入された。松浦は6勝2KO4敗2分。

 初の1ラウンドKO勝利に辰吉は「思った以上の試合運びができた。必ず世界を獲るので応援よろしくお願いします」とリング上のインタビューで語った。

「いつなるかは言っていない。近未来ではないです。テンションが上がってしまって」と初の世界王者になるとの「公約表明」に照れていたが、「必ずいつかです」と父丈一郎に肩を並べる決意を示した。

「オヤジは最速は2ラウンドでしょ」と父超えのうれしさを表現した寿以輝に対して、父丈一郎は「本音を言えばもう少し余裕がほしい」と相変わらず辛口採点だったが、「アマチュアを経験していないので、キャリアを積むしかない。勝つことが自信につながる」と一定の成長ぶりを認めていた。

テイル(右)は4回で試合を決めた

◇バンタム級8回戦
城後響(井岡)[3-0(79-73、80-74×2)]マルソン・カベラ(フィリピン)

◇フェザー級8回戦
テイル渥美(渥美)[TKO4回2分17秒]堤本京介(大阪帝拳)

垂水稔朗が挑戦者決定戦に前進 国本陸は日本4位KO

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「ゴールデン・チャイルド・ボクシングvol.125」が5日、後楽園ホールで開催され、メインのウェルター級対決は日本2位の垂水稔朗(協栄)が日本15位の藤中周作(金子)に3-0判定勝ち。秋に予定される日本タイトル挑戦者決定戦に前進した。

垂水(左)は藤中との打撃戦を制した

◇ウェルター級8回戦
垂水稔朗(協栄)[3-0(77-76×2、77-75)]藤中周作(金子)
 垂水は鋭いジャブとワンツーを序盤に決めて優位に立ったが、徐々にワイルドな藤中のファイトに巻き込まれた。終盤は激しい打撃戦を展開し、自らの理想とするファイトではなかったものの、接近戦で打ち負けずにゴールテープを切った。

 これで垂水は日本タイトル挑戦者決定戦に前進したが、「今日の内容では矢田選手(日本王者)、永野選手(矢田に挑戦)、クドゥラ選手(3位)、だれとやっても勝てない」と厳しい自己採点。それでも「挑戦するなら一発で獲りたい」とやる気を見せた。。8連勝の垂水は12勝6KO3敗3分。4連敗中の藤中は16勝11KO10敗2分。

国本(右)は初回から福本にダメージを与えた

◇ミドル級8回戦
国本陸(六島)[KO6回3分9秒]福本祥馬(角海老宝石)
 日本ミドル級4位の福本と、大阪・興国高出身で大学を中退して昨年B級デビューした国本との一戦。国本は初回、ガードを高く掲げて福本の右を封じ、攻めては右フックでグラつかせていきなりチャンスを作った。ここをしのいだ福本は右アッパー、左ボディで追い上げるが、国本の防御を崩すことができない。

 逆にパワーで上回る国本の圧力は衰えず、力強いジャブ、左ボディをヒットし、5回には左フックで福本に深刻なダメージを与える。6回終了間際、国本が左フックを決めた直後にゴングが鳴り、福本はコーナーに戻るかに見えたが、そのままダウン。セコンドが棄権を申し入れた。国本は4勝2KO。福本12勝10KO4敗。

ヘビー級期待の上田(右)は藤中との再戦に完勝した

◇ヘビー級8回戦
上田龍(石神井S)[TKO6回2分6秒]大和藤中(金子)
 日本ヘビー級2位のサウスポー上田はポジションを動かしながら右フックを上下に打ち分け、左ストレートを打ち込み、藤中にダメージを与え続けた。藤中は前に出て左右のフックを振るうが、上田にかわされるばかり。ワンサイドの展開となり、6回に主審が試合を止めた。

 上田は8勝5KO1敗1分。「通過点として日本のベルトを獲りたい。日本の重量級を盛り上げたい」とマイクアピールした。15年11月、上田に判定負けしていた藤中はリベンジならず。7勝3KO6敗。

◇S・ライト級6回戦
小林和輝(角海老宝石)[3-0(58-56、59-56、59-55)]笠井暢也(金子)

5月世界挑戦の黒田雅之&小西伶弥 スパーでタッグ

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 5月に世界タイトルマッチに挑むフライ級の黒田雅之(川崎新田)とL・フライ級の小西伶弥(真正)が6日、川崎市内の川崎新田ジムで6ラウンドのスパーリングを行い、ともに2度目のチャレンジとなる世界タイトル獲得を誓い合った。

試合まで1ヵ月以上あり、スパーは実戦さながらの熱気だった

 両者のスパーは3日に続いて2度目。小西によると3日は「ボコボコにされた」そうだが、
この日は小西が鋭い踏み込みから左右のボディ、ショートパンチ決め、距離が離れると黒田の力強いジャブ、左フックが火を噴くという白熱した内容だった。

 5月13日、後楽園ホールでIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑戦する黒田は「もっと左で突き放したかった」とこの日のスパーには不満顔だったが、「(世界挑戦する者同士で)精神的にすごく刺激を受ける」と小西の来訪を歓迎した。

 調整はいまのところ順調で、「スパーは6年前の世界挑戦のときの半分くらい。ガチガチにならないように、1ラウンドごとに考えながらやっている」と黒田。新田渉世会長が指示する「先手、先手を取る」というスタイルを試合までに体にしみこませる予定だ。

 こちらも2度目の世界挑戦となる小西は5月19日、神戸ポートピアホテルでIBF世界L・フライ級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)に挑戦する。

世界タイトル獲得を誓った黒田(左)と小西

 小西は2日から6日にかけて東京に出げいこ中で、黒田のほかWBA・L・フライ級王者の京口紘人(ワタナベ)と4ラウンドのスパーリングを2度行った。

 中でも黒田との初日は「今までスパーをした相手の中で一番強かった。ショックを受けて帰った」という。それでも2日目は初日の反省を生かし、振り回してくるアルバラード対策として取り組んでいる「常に頭を振る」などのテーマをしっかり実践したのはさずが。「もっと練習しないといけない」としながら、一定の手ごたえをつかんで東京合宿を終えた。

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