前OPBFフライ級王者でWBC世界S・フライ級9位の江藤光喜(白井・具志堅S)が12日、後楽園ホール「DAGAN160」のセミに登場し、フィリピン同級11位マイケル・エスコビアに3-0判定勝ち。昨年11月、WBC世界S・フライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)に挑戦失敗して以来の試合に勝利した。スコアは77-75×2、78-74。 世界初挑戦でクアドラスのアウトボクシングに屈した江藤は一発を強振するボクシングからの脱却を決意。ジャブを強く意識して試合を組み立てようと試みたが、前日計量で契約体重の116ポンドを200グラム・オーバーしたエスコビアは簡単な相手ではなかった。 馬力のあるエスコビアは2回、左右のフックを思い切り振り回して江藤に襲い掛かると、その何発かが江藤の顔面をとらえた。江藤は4回にもエスコビアのパンチを被弾して会場のファンを心配させる。調子の上がらない江藤は5回からフットワークを使い、ジャブとボディブローでボクシングを立て直したが、どうしても被弾してしまい、最後まで安定しなかった。終盤はエスコビアの疲労に助けられた印象。戦績を18勝13KO4敗1分とした江藤は「また世界チャンピオンを目指してがんばります」とファンにアピール。エスコビアは11勝3KO12敗1分。 ◇S・バンタム級8回戦 相馬圭吾(三迫)[2-1(76-75、77-76、76-77)]芹江匡晋(伴流) 元日本王者で日本S・バンタム級12位の芹江に対し、相馬はガードを固めて前に出るボクシング。序盤からクリンチともみ合いが多発し、ジャッジ泣かせの試合に。相馬は3回にもつれ合いの中でダメージを負い、ダウン寸前に追い込まれたが、後半はひたすら前に出て元王者を苦しめた。互いにクリーンヒットのない中、最後まで前に出た相馬に軍配が上がった。うれしいランカー撃破の相馬は8勝5KO11敗2分。金星献上の芹江は27勝10KO8敗。 ◇ウェルター級8回戦 尹文鉉(ドリーム)[TKO2回37秒]サーリカー・オークンシー(タイ) 日本ウェルター級3の尹は2回、右カウンターを決めてサーリカーの動きを止め、左ボディブローでタイ人をキャンバスへ。主審がストップを宣告した。尹は17勝4KO4敗3分。サーリカー7勝3KO3敗2分。 ◇バンタム級8回戦 阿知和賢(ワタナベ)[3-0(78-...
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