
11日に大田区総合体育館で行われるWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチの前日計量が都内のホテルで催され、チャンピオンのフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)、挑戦者で前王者の井岡一翔(志成)ともにスーパーフライ級リミットを下回り、試合前の最終難関をパスした。

最初にハカリに乘った井岡、これに続いたマルティネスとも51・9㌔を計測。この階級のリミットより200㌘軽い体重だった。
計量後のフォトセッションでは、恒例のフェイス・オフが行われ、マルティネスやおらサングラスを外して井岡に接近。目の前のライバルに鋭い視線を送ると、井岡は無表情でこれに応えた。
計量後に催された記者会見では、マルティネス、井岡ともに試合ができることに「感謝」の言葉を口にした。昨年大晦日に行われるはずの試合がマルティネスのインフルエンザ感染で前日に中止になったことがよほどこたえたようだった。
試合については両者とも自信満々。「1回からパンチの応酬をして、後半KOできれば……」とチャンピオンが言えば、井岡は「KOでも判定でも勝つことが大切。必ず王座に返り咲きたい」と、一度は敗れたマルティネスに対しリベンジを果たして王座を奪還すると決意表明した。
36歳1ヵ月の井岡が勝つと、日本人世界王者の最高齢奪取記録が生まれる。現時点での記録は長谷川穂積が2016年にWBC世界スーパーバンタム級王座に返り咲いた時の35歳9ヵ月。
試合はAbemaTVで無料配信される。