IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦が3日、後楽園ホールの「第58回フェニックスバトル」で行われ、同級4位の細野悟(大橋)は3位ジョナタン・バロス(アルゼンチン)に1-2判定負け。リングサイドで試合を見守った王者リー・セルビー(英)への挑戦権はバロスが獲得した。試合の模様はフジテレビで8日深夜3時55分から放送される。 試合は前に出る細野と距離を取りたいバロスというわかりやすい構図に終始した。2回、前に出た細野にバロスはジャブから左右のフックを叩き込み、細野を下がらせた。バロスはジャブのタイミングがよく、フックはパンチの軌道が読みずらそうだ。 3回は細野が前に出てもみ合うシーンが多く、4回はバロスがジャブと左フックで優位に立ち、5回は細野が圧力を強めてバロスをロープに追い込んだ。細野は前に出ているときはいいが、中間距離ではジャブや右を被弾するシーンが多い。徐々にバロスがアウトボクシングを機能させ、細野が攻勢の時間帯が減っていった。 何とか状況を打開したい細野は9回にバロスをコーナーに追い込み、10回も前に出たが、逆に細かくパンチをもらってバロスを捕まえきることができない。終盤は体力勝負の様相を呈する中、互いに最後まで決定打は出なかった。 4度目の世界挑戦を引き寄せられなかった細野は32勝21KO3敗1分。これで世界王座返り咲きのチャンスを得たバロスは41勝22KO4敗1分。 ◇ライト級10回戦 カンピー・ファヨム(タイ)[3-0(97-91、98-91×2)]松本芳道(大橋) 松本はサウスポーを軸にしながらスイッチを繰り返すボクシング。ゆったりとしたリズムのタイS・ライト級王者カンピーは3回に右カウンターを決めて松本をキャンバスに転がした。続く場面で再び右を食らいダウン寸前の松本はこのラウンドを何とかしのぐが、その後も左目を腫らして苦しい展開。松本は後半、攻め込むシーンをいくらか作ったが、カンピーを慌てさせることはできなかった。連敗脱出のカンピーは10勝7KO2敗。松本は10勝8KO2敗。 ◇60.0キロ8回戦 岡田誠一(大橋)[2-0(77-76、78-75、76-76)]柳達也(伴流) 元日本S・フェザー級王者の岡田がジワジワと圧力をかけ、2012年全日本フェザー級新人王の柳は下がりながらカウンターを狙ったが、2回からは体をぶつけ合って...
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