WBC&IBF世界ミドル級タイトルマッチは10日(日本時間11日)英ロンドンの02アリーナでいよいよゴングとなる。王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と2階級上げて挑戦するIBF世界ウェルター級王者ケル・ブルック(英)による注目の一戦を、ミドル級上位ランカーで虎視眈々と世界を狙う村田諒太(帝拳)に占ってもらった。=取材:WOWOW= ―ブルックがミドル級で3本のベルトを保持するゴロフキンに挑戦すると聞いてどう思いましたか? 「ケル・ブルック、男だな、かっこいいと思いました。『誰もやりたがらないチャンピオンのゴロフキンだから俺はやるんだ』と言っていますし」 ―試合展開はどうなると思いますか? 「ブルックが動くと思うんですよ、絶対。ブルックが動いて、ゴロフキンが追う展開になると思うんですけど、そんな楽な試合じゃないと思います。ブルックはそう簡単につかまる選手ではないですし、バランスがいい。まともにブルックがパンチを食らっている姿をあまり見たことないんですよ。ただ、ガードの上からなぎ倒されるって可能性はかなりあります」 ―ゴロフキンの戦い方は今まで通り? 「今まで通りでしょうね。たぶんですけど、変にガンガン振ってつめるのではなくて、ジャブを軸につめると思います。レミューとやった時のように、しっかり左で組み立てる。やっぱり動く相手に振り回してしまうと空ぶってスタミナが切れるっていうこともあると思うので。そのあたり、ゴロフキンが冷静になって戦えば、ゴロフキンの勝ちは動かないと思いますね。終盤のTKOかなと思いますけど。でも簡単ではない。ここ最近の試合では一番苦戦すると思います」 ―ブルックが勝つとすればどんな展開ですか? 「動く、もらわない、スピードで勝つ。それで、ゴロフキンがイラつく、振り回す、スタミナがきれる、それで、ポイントアウトでしょうね」 ―村田選手がゴロフキンと戦うならどう攻めますか? 「僕はガードをしっかりすることですね。打った後にゴロフキンが休む瞬間がありますし、スタミナがあるようにみえて、それは自分のペースで戦っているからです。しっかり(ガードの上から)打たせて、我慢してビビらないで距離をつぶして勝負したいですね」 ―ゴロフキンのウィークポイントは? 「振りが大きいので、うまく戦えば隙のないボクシングをするんですけど、やっぱりある程度振りが大...
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