OPBF・S・フェザー級タイトルマッチが28日、後楽園ホールの「ダイヤモンドグローブ」メインイベントで行われ、WBO同級10位でチャンピオンの伊藤雅雪(伴流)が挑戦者15位アーニー・サンチェス(フィリピン)に11回1分32秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。 伊藤は初回から積極的に攻めた。鋭いジャブを立て続けに放ち、右ストレートにもつなげた。伊藤のスピードに翻弄されるサンチェスはガードを高く上げて早くも防戦一方という雰囲気。しかしサンチェスもやられてばかりではいられないと、3回に前に出た。伊藤は4回に右を叩き込むが、相打ちに出たサンチェスの右もヒットし、伊藤が戦前口にしていた「スリリング」なシーンも見られるようになる。それでも伊藤の優勢は変わらず、4回終了時の採点は40-36×2、40-37でチャンピオンがリードした。 試合は中盤に入っても、伊藤がジャブ、左ボディブローでじわじわと攻め、コンビネーションを繰り出してサンチェスにダメージを与えていった。サンチェスも相打ち覚悟で振り回す右が、伊藤の顔面を浅いながらもとらえる場面が何度かあり、勝利への意欲に衰えはない。8回終了時は80-72、80-73、79-73で伊藤がリードを広げた。 伊藤は9回、左ボディブローを決めてサンチェスの身体が曲がると猛ラッシュを敢行。しかし、世界トップクラスとの試合経験が抱負なサンチェスはタフだ。伊藤のいいパンチを何発も食らいながら、一発逆転を狙うパンチの威力は衰えない。それでも11回、伊藤が再び左ボディーを効かせてラッシュすると、主審が試合を止めた。「ファンの人に認められて世界にいきたい」とリング上で語った伊藤は19勝9KO1敗1分。サンチェスは15勝6KO8敗1分。 ◇バンタム級8回戦 戸部洋平(三迫)[TKO4回2分13秒]小浜雅哉(UNITED) 4月に南アでWBAインターコンチネンタル王座を獲得し、WBA・S・フライ級13位にランクされる戸部は初回に小浜の右をもらってヒヤリ。その後も戸部は時折右を食らいながら、ジャブ、右ストレートをコンスタントにヒットし続け、4回に右を打ち下ろして小浜をフラフラにしたところでストップとなった。戸部は11勝7KO2敗1分。小浜は6勝3KO5敗1分。 ◇52.0キロ8回戦 長嶺克則(マナベ)[TKO2回42秒]与那覇勇気(真正)...
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